毎日が同じようなことの繰り返し。 こんな単調な日々なんてとウンザリして不満を抱く。 しかし、一旦
何かが起こってしまうと、それまでの平凡な毎日がかけがえのないものであったことに気づかされる。
人生で出遭う様々な事件や事故を見るにつけ、当たり前に過ぎて行く怠惰な日々がどれほど幸せな
ことかを思い知ることになる。 昨日と変わらぬ朝を迎え、昨日と同じ様な夜の時間を過ごしていることに
ただ感謝したい。 やがて、溶けてしまいそうな真夏を迎え、昨年と変わらぬ風鈴の音を聞いて涼しさを
感じる。 今年もそんな夏に出くわすだろう。 そう思うと蒸し暑さの中で聞く凛とした風鈴が待ち遠しくなる。
しかしそんな風情の音を聞くことすら、かなわない人もいる。 56歳で、くも膜下出血で寝たきりになり伊豆の病院
で植物人間の状態で生きながらえている方。 ご主人の数億円の借金を、彼女は懸命に働いて返済した挙句の
入院。 手足は曲がったままで口も利けず、反応もごくわずか。 日頃から海が見えるところが好きと言っていたので
ご主人が伊豆の病院に入院させたようです。 この方、くも膜下出血で脳が大きく損傷し回復は難しいと言う。
「いい時だけ夫婦じゃね。悪い時も、いい時も夫婦」と。
この世は理不尽なもの。 あんな意地悪な人なのに、どうしてあの人に、いいことばかり起きるんだろう?
私の方が頭がいいのに何であの人ばかり、、、。
マイナスの状況で、どん底を経験すれば、あとは上がるだけ。 今、辛い思いをしている人も、仕事や生活の
中で、真正面からその辛さや環境に向き合い、全力を尽くしましょう。 明日を切り開いていくために。
伊豆の病院で横たわる奥さんの闘病を綴るブログを見るにつけ、そのような思いが胸を突き上げるのです。