人には、未知なることがたくさんある。 子供にとっては世界は未知なる宝庫だ。
だから子供達の目は輝いている。 そして自然は刻々と変化し進化する。
歯が生えて、背が伸び、体重が増え、やがて背中が曲り、痩せ衰えて灰になる。
変化する可能性が山ほどある子供達は毎日が希望に溢れている。
女性が母になり、子供を身ごもると願い事が一つ増える。
ただ、お腹の子供が無事に、そして元気に生まれてきて欲しい。 その一念だ。
それが願いであり、それが祈り。そしてそれが希望というものではないだろうか。
心に「希望」を持って生きよう。
この母が子を思う純粋な願いや希望の心には邪念がない。
だからそんな純粋な希望を持って明日を掴もう。
そうすれば、きっと未知の世界は開けてくるはずだ。
そんな事を思いながら今日も新聞を見た。
世の中、川崎の中1の事件を取り上げていた。
その傍に小さく出ていた群馬医大付属病院で起った医療事故の記事を見て驚いた。
45才の執刀医が、過去4年で18人の命を奪っていたという。
須納瀬豊という医師が問題だというのは明らかなこと。しかし、そういう人材に手術を
任せ続けていた上司 、野島美久氏には更に重い欠点があるように思えてならない。
もしかして両人ともに肝臓に素人であったのではなかろうかと勘ぐってしまう程の事件だ。
よく夢を持つことが大切だといわれる。
確かに夢があれば様々な困難にも耐え、明日を活きる事が出来る。
けれども夢を追うあまり現実を忘れては、危なっかしいものになる。
時が流れ、悲惨な記憶が薄れたとしても、人間として何が正しいのかということは変わらない。
また明日が始まる。
明日は、真面目で謙虚な人にも、そして罪人にも、同じようにやって来る。
そして春が来る。 冬を越えるのは決して善人ばかりではない。