世の中には、いろんな人がいる。
他の人には思いも及ばない事情があったり、想像を越えた悩みを抱えていたり。
見方や考え方もことごとく違う人もいる。 同じ事に出くわしても感じ方は千差万別。
悪気はなくても人を不愉快にさせてしまったりもする。
だから自分はこう思うから、人もみなそう思うはずだなどと思わない方がいい。
自分の物差しと他人の物差しは異なるのだ。
世の中にはいろんな人が居て、自分の思い通りに行かないのが人生だ。
そして多くの人達と肩を寄せ合い暮らしているこの世の中で、自分だけを大事にして生きて
行くことなど出来そうにない。 自分だけが、自分の家族だけが、うちの学校だけが、
うちの仕事だけが、、、。
もしそんなことをみんなが考えて暮らす世の中だったとしたら
対立や衝突の毎日が繰り返され、気が休まることはない。
若いご父兄に取って子育ては初めての事ばかり。
子供が熱を出しただけで慌てふためき、近所でイタズラをしたと聞けば、目を吊り上げる。
せわしない世の中は親の事情などを待ってはくれず試練に終わりはない。
この子に掛けてみよう。 そう思って塾に入れ、なけなしの小遣いが消えたとしても
その証は、滑り止めの一校に化けるだけのこと。
しかし世の中は面白い。
小学生の時に優秀だった子供が、いい大学に入れるとは限らない。
そして、いい大学を出たからと言っていい就職先に出会えるとも限らない。
おまけに、いい会社でやりたい仕事にありつけたとしても、その後の人生が安泰かどうかは
皆目見当がつかない。 人生とは摩訶不思議。
私はいつも思う。
そこには何かが必要なのだと。
だから、一切の惑う心に触れて、それを励まし、時には叱り、鎮めるまでは
そして、一切の修羅の道に迷う、か弱き心に一本の筋を通すまでは
私は決して休まず、諦めず頑張ろうと思う。
本気でやればなんとかなる。
私はいつもそう心に刻んでいる。