昨日、金沢、平塚など幾つかの場所で空手の大会が開かれた。
私はどこの会場にも行けず、その結果をメールやラインで教えてもらうばかりだった。
緊張し手足が鉛のように重く感じられ、汗は身体中から噴き出していたことだろう。
高々2分、されど2分。 そんな2分に多くの人が全力を尽くしたはずだ。
まずは、その緊張感や脅迫感から逃げずによく戦った事に敬意を表する。
下は幼年部から上は50代まで、自分に嘘をつかず試合当日を迎えたのだ。
その事自体を褒めてあげたい。
試合結果は時の運。勝って奢らず、負けて腐らず。
ただ多くの子供達に伝えて置きたい事がある。
それはお互いの人生を歩む上で志を持つ事だ。
それもより大きな志を持って欲しい。
何故なら、棒ほど願って叶うのは針程であるからだ。
高い目標を掲げてこそ事は成るのであって、初めから志を低くし
目標を易きに置いてしまっては叶うものも叶わなくなってしまう。
誰であっても人生の主役はその人自身。
志を高く持って自分を大切に、そして自分の人生をしっかりと
生きて行って欲しいと願っている。
志を立ている人にとって空手の試合はその過程の一部であって
その結果に一喜一憂するものではない。
あえて言うならば空手とは自らの志を叶えるための心と身体を整える場である。
君達はまだ長い人生の助走路に出たばかり。
大空を思う存分飛ぶがいい!
高い志を持って舞い上がれ!
高い所からじゃないと見えない景色もある。
さあ、誰も見た事もない景色を見に行こうじゃないか?
明日はそんな君達のためにあると信じている。