今朝、ゴミ出しに行くと、車が急停車し、ひょいとゴミ捨てをしようとした。
見ればこの地域の方ではなさそうだ。
20代半ばの天童よしみさん。
「あの、失礼ですが、この地域の方ではないですよね?」
と丁重に声をかけると、お嬢さんは目を合わさずふてくされた様子で
サッサと捨てようとした家庭ゴミを車に投げ入れた。
チェっと態度で表した。
格好悪い所を見つかったという思いなのかその後も目は合わそうとはしない。
これじゃ今日1日いいことなさそうだわとでも言いたげに車に乗り込んだ。
ふてくされた態度がよく似合う彼女。
そんな彼女にはお詫びの言葉は似合いそうもない。
バスに乗った。
40代の夫婦が座席に座っている前でつり革につかまっている。
ふと足元を見ると黒の手袋が落ちていた。
このご夫婦の物だろうと思い、それを手に取って渡そうとすると
「アッ、俺んだ」と言ってサッと掴んだ。
話に夢中になってるから手袋を落としてしまったのかもしれない。
そう思うことにした。
ありがとうが似合わない人がそこに居た。
家には稽古に出ると言って出てきたものの空手の稽古が怖くて図書館で時間をつぶす。
そんな時に限って何処かで財布を落としてしまう。
母親は空手教室の誰かが取ったのではと嫌疑を向け怒りのメールを入れて来る。
しかしメールのやり取りでその子が稽古に来ていないと知る。
嘘はこうしてばれる。
事は思いもよらない方向に向かっていく。
世間にはいろんな人がいる。
嘘が似合う人。
ふてくされた態度が似合う人。
感謝の言葉が似合わない人。
この週末に太陽のような子供達に聞いてみよう。
「君達はどんな人に成ろうと思ってるの?」