サマーキャンプを今年もやることになりました。そもそも5月の予約解禁のおりに場所が取れ
なかったので、今年は諦めようとしていたのですが、どういう訳か、その会場が向こうから
転がり込んで来ました。先週末、何気なく会場に電話をしてみると「先ほど8月末の土曜に
キャンセルが出た」というではないですか。「エッ、どうしよう」と少なからず躊躇はあったものの
「まあいいや、やっちゃえ」と軽いノリで進めることにしたのです。
多くの空手道場では試合に比重を置いた稽古が中心、でもうちは試合に勝つ事だけを目的に
稽古をしている訳ではないと言って聞かせて来ました。子供達には空手よりも勉強が大事
と常々言って来たせいか、最近では、稽古前に「今日は2時間算数をやってきたよ」と自分から
言ってきたりするようになりました。空手稽古の前に勉強、終わって勉強。そして成績の悪い科目は
空手稽古の時間を変更し勉強時間に代えてしまうくらい、重きを勉学に置いて来た自分にとって
ある意味、寺子屋のような雰囲気になってきた事は嬉しい限りなのです。そんな手探り状態で
ヨチヨチ歩きの空手クラブも一所懸命やってくると、それはそれなりの形にもなり、着実に
一歩一歩前進して、何とかここまでやって来れました。晴れた日には素直な子供達に少しばかりの
試練を与え、汗と涙と笑い声が飛び交う空間を創造し、雨の日には静かに本を読み勉学に励む。
そんな晴耕雨読のようなこの空手クラブのサマーキャンプを今年も開けるようになったことは
本当にありがたい。