プライドが高く上から目線の生き物は医者と政治家と官僚だ。
ジャガー横田さんの旦那を見ていてそう思った。そんな人間を世の中に
蔓延らせる為に、親たちは高い授業料を払ってきたんじゃない。
そして、せっせと高い塾に通わせて、我が子をつまらない安物の人間に
仕上げたかった訳でもない。 今のエリートと呼ばれる方々の中に
これはと思える人は稀で、大半が贋作のようだ。一流大学の受験に合格する事
はテレビのクイズ番組でタレントが人が読めない漢字を読み当てるように
薄っぺらいもののように思えてくる。
日曜の全日本大会で準決勝した師範代は中1男子、小1男子のママ。この人は
人の悪口を言わない。嫌な事があっても翌日には忘れていて、とにかく明るい。
決して運動神経があるとは思えないけれども空手は自分のスタイルが出来
つつある。そして決められた事はやり通す意思がある。 私はそんな師範代
から多くの刺激を受け、自分自身の至らなさをも感じながら空手道と向き合う
日々を送っている。 これからの世の中、試験の点数がいいからと言って素晴
らしい人生を歩めるとは限らない。 医者や政治家になれば安泰だとも言えなく
なってきた。空手の試合では優勝は1人しかいない。あとの人は皆、敗者だ。
負けて学ぶ事は勝者の何倍もある。でもね絶対に勝った方が嬉しいに決まってる。
悔しさは肥やしだ。心を磨く肥しだ。負けて泣いて、勝って泣く。人生、山あり
谷あり。そんな経験が一流大学合格よりもずっとずっと価値ある事だと思っている。