Author: kyokushin

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子供達の稽古が終わると道場は映画館になります。高さ3mの天井と横8mの壁にプロジェクターから送り出された映像と四方に設置したスピーカーからの大音量で120平米の広いスペースは「ドラゴンボールブロリ」、「呪術廻戦」の映画館へと早変わり。元々は自分自身が一人で大画面の映画を観るために創った装置でした。でも子供達に喜んでもらってなにより。

年中さんが今は中2になった。この春からまた背が伸びて180cmになってる。 もう一人は小1の冬に入ってきて今は高1。背丈も伸びて176cmになった。この二人の スパーリングはステップの速さ・上手さと突き・蹴りの速さで何人もの大人がうずくまって しまった。早いものだ。年中さんだったのに。

八王子で8月1日に行われた全極真関東選抜で3人が全国大会出場権を獲得しました。おめでとう。2年女子 準優勝、3年男子重量級 準優勝、4年男子重量級 4位。3年男子は今年の出場大会では優勝か準優勝。これからは警戒されて勝ちにくくなるかもしれない。この子のいいところは立ち直りが早いとこ。忘れる力?も大丈夫なんだよ。くよくよしないとこがいい。 2年女子は初出場で準優勝、負けるのが悔しくて自分からママに稽古に行きたいと言ってきていたっけ。何かやり返したいものがあるんだろうか? 4年男子は強いローで価値ある4位。最近、よくしゃべるようになってきてみんなに馴染んでると思っていた矢先の入賞。何か吹っ切れたものがあったのかなあ? 5年になったら笹井先生より背が高くなってるはず。目指せ! 1m 90cm

道端に咲いてる花は明日も咲こうと思って咲いてるんじゃない。今日を精一杯、今を精一杯咲いている。 鳥は明日も精一杯鳴くぞと思って鳴いてるんじゃない。今日を精一杯、今を精一杯鳴いてるだけだ。 今を命いっぱいに生きている。今を精一杯生きている。それが自分の役割なんだ。 今日のオリンピック開会式、みんな精一杯生きてる人たちがそこにいた。 今を、そして今日を、命いっぱい生きてる人はカッコいい。

茨城県で全日本ジュニアチャンピオンシップ選抜大会が行われていた頃、私は大森にいた。極真会館 力謝会主催の顔面あり・金的あり第1回プレ全日本大会が行われたのだ。士道館から添野総帥、大久保館長、村上竜司最高顧問、佐藤館長代行、国際F・S・A拳真館羽山館長らが列席の元、55kg~130kg迄の選手が対戦した。副審は仁心道場柚井知志師範、日本拳法の師範方で顔面あり・金的ありの試合が始まった。バッティングによる流血はあれど大きな怪我もなく終えられたことに感謝です。優勝は51歳、94kgの山本雅樹選手(ビクトリーカラテスクール代表)、準優勝は24歳、55kgのラスタ選手(キックボクシングRISEバンタム級2位)でした。 人がどんな試合を成せるかは、人がこれからどんなふうに生きていくかにかかっている。人を押し倒して生きていくのか、弱者に手を差し伸べて生きていくのか。今日、私はほとんどの試合の主審をこなした。試合前は喧嘩同然になってしまうのでないかと危惧していましたが蓋を開けたら参加された選手一人ひとりの真剣な眼差しと相手への尊厳を忘れない態度に救われました。浜井会長、菊〇先生、スタッフの方々、皆様に感謝です。

今日は茨城県で開催された全日本ジュニアチャンピオンシップ選抜大会で小学3男子重量級でケイタ優勝、大人初級40歳以上の部体重無差別でツヨシさんが3位入賞。一般中級に出場したトシヒロさんは惜しくも敗退。でもよく頑張った。 私はいつも思う。まぶしい自分になることも、良き友を得ることも、信念を発見することも、1年や2年じゃできやしない。いいものは時間がかかる。すぐに手に入るものは砂のように零れ落ちていく。本物を手にするのはなんて難しいんだろう。 今日の4人と、そして一緒にいてくれた陽子先生、同行したご家族にささやかな乾杯をしたい! よく頑張ったよ。

2003年1月の新聞の全面広告にガンジーの写真とともにこう書かれていた。「善きことはカタツムリの速さで動く」ーーーガンジー。当時私は44歳だった。心打たれた広告だったので今でも覚えている。学校の成績は中ぐらいで臆病な生徒だったガンジーは並外れた道徳心の持ち主だったと書いてあった。仕事に明け暮れ、出張・出張の毎日。道徳心という言葉すら使うことを忘れていた頃だった。到底、ガンジーのようなことは出来そうにないけど、この言葉だけは何度も噛みしめて行こうと心に決めて仕事と空手に打ち込んでいた。会社では昇進・出世の波にも乗りたかったし、子供の医学部受験もうまくいって欲しかった。そんな時に、一息入れて、あたりをゆっくり眺めてみなさいと言われたような気がした。 1日一歩、3日で三歩、三歩進んで二歩下がるという歌がある。そのころの私は二歩も下がったら、悔しくて夜も眠れず、二歩の遅れを取り戻そうと必死になっていた。成功を焦っていたのだ。あれから18年が過ぎ、今、キッズ空手の保護者の方々を見ていて、ふとこの言葉を思い出した。 カタツムリの速さは見落としがちで、それでは足らなさそうに思えて、じれったく思えて、もどかしいという顔に見て取れた。ちょうど自分も三十代、四十代はそんな感じだった。子供の成長に一喜一憂し、ハラハラドキドキしてしまう。私もまったく同じようだった。しかし安心しましょう。子供たちはカタツムリの速さ成長しているのだから。

夜23時~25時までの間、ゆったり音楽を聴いたり、本を読んだり、椅子に座ってただボーっとしている。1日の中の自分一人の時間が取れることが何より嬉しい。仕事でも、新たな取組でも壁が立ちはだかって身動きが取れなくなってしまう時がある。そんな時はじっくり考える時間が必要だと思う。私の夜の時間は貴重な時間だ。考える時間。心をニュートラルに戻すための大事な時間だ。そして自分の心の落としどころを探る時間でもある。「下手でも、みっともなくても、毎日やり続ければ能力になる。」、 ただそのことだけを頼りに毎日毎日同じことを繰り返している。毎晩エミリー・ブロンテに聞き、遠藤周作に尋ね、松下幸之助にうなずいている。空手は心だ。いつも心をニュートラルにしておかねば。そう思って夜の時間を大切にしている。下手でもみっともなくても毎日やり続ければ能力になる。子供達にそれをどうやって伝えようかと毎晩考えている。

5月30日、三か所で113名の昇級審査会を行った。コロナ禍であるために入室時にはマスク着用、アルコール洗浄、検温を行った。もちろん換気のために窓・ドアを開放して行った。 スパーリングでは出来るだけ異なる教室のメンバーを対戦相手に選んだ。いつになく真剣な顔だった。スパーリングでは保護者でなくても目頭を熱くする場面に何度も出くわした。子供達、そして一般の男性・女性の方のそれぞれの事情を背負った審査会は無事終了。お疲れ様でした。みんなよく頑張った。初級の子供達のスパーリングは腕力でもテクニックでもない。勢いと度胸だ。君たちはこの先、生きていけば、小さな峠を何度も登っていくことになる。そんな峠に出くわす前に少しくらいの度胸はポケットに準備しておかないと。がんばれ、ちびっこたち。

日曜日は毎週試合がある。先週の不甲斐なさを晴らすかのように清武会カップは勝ち上がって行った。2年生Ⅿかんた準優勝、3年生Sけいた準優勝、4年生は1.2フィニッシュ。6年生Mせいたろう4位。よく頑張った。おめでとう。応援に駆け付けてくれた方々、指導者のササイ先生、ありがとうございました。 でも勝負はまだまだ。マラソンは始まったばかりさ。この子達が中学生になったらシニアの方々はまた大変な目に合い続けることになるかもしれない。今でも中高生に手を焼いているんだから。そして私は試合には行かず毎度のことながら日曜も4か所で稽古を行い、この子たちの後を追う子供たちを育てている。

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