医学部女子比率
久しぶりに西川史子さんがいいことを言った。 東京医科大学が女子の比率を3割前後に抑えていると一部で騒がれている事に 対して、それは当然のことと言ってのけた。女性の場合、どうしても結婚、出産 育児が伴うために、医師になっても救命救急や、外科の現場は男性が中心にならざる を得ない。逆に眼科や皮膚科、耳鼻咽喉科、麻酔科などは比較的に自分の時間の中で 医療に従事できる為に女性医師の割合が多くなっている。そのため医学部受験で女性の 割合を一定レベルに抑える傾向はどこの大学にもある。もし女性で医学部を目指すなら 東京女子医大、富山大、埼玉医大がいい。それに引き換え東大の女子比率は16%、 慶応は24%しかない。いずれにしても30年前は10%ほどしかなかった女性の比率。 今、東京医科大学で騒がれていることは女性蔑視でも、差別でも何でもない。 その大学の出題傾向を分析し点数を取ればいいだけのこと。入試問題研究に目を向けず 差別だ、何だとまくし立てる風潮は賛同できるものではない。 この空手クラブに医学部を目指す子供も何人かいる。 そんな子供達には中高一貫校の 選択からアドバイスしている。世間の下世話な風潮に左右されず入試問題の研究あるのみ!
あなたも進学塾に?
小学校の四年生くらいになると、周りの人に流されて進学塾に通わないといけない と思う親御さんが増える。公立の学校に行けばいいものを、「みんな、行ってるのよ」 と言いながら、高い授業料を払い続けることになる。開成、麻布に行ける学力があれば その子の将来に投資してあげたらいい。しかし、中級クラスの私立に行かせるので あれば、近くの公立中学校がいい。 それが分からず盲目的に中高一貫校に行かせないと 周りから出遅れてしまうと焦るご父兄は少なくない。医者や上級国家公務員、弁護士に させるためならばまだしも、そうでなければ決して安くない進学塾の塾代は自身の 老後の資金に残しておくべきだと思う。子育ての真っ最中に老後のことなど考えられない。 と思うかもしれない。そろそろ目を覚まさないと。 進学塾に何故通わせないとならないのだろうか? 並や、並以下の私立に何故通わすのだろうか? 全く馬鹿らしい。 中学が公立で何が悪い? 今や、如何に我が子の授業料とマイホームローンを両立させて 行くのかが三十代、四十代のご父兄の関心ごと。 サラリーマンなら55歳で役職定年を迎え 年収が大幅ダウン。これからっていう時に収入が減る訳だからそれを考慮すると子供は 公立校に行かせて、預金を増やさねば。 この空手クラブはそもそも長男に教えていた流れでその当時のやり方で空手を教えている。 今、長男は医者になって3年目。子供を医者にするには、ざっと毎年外車をキャッシュで買い、 それを6年も続ける。これで医者の卵になる。 今の反省点は、公立に行かせるべきだったということに尽きる。 もし中学、高校、大学医学部を公立校に行かせていたら、約4000万円の預金は 手元に残っていたことになる。 盲目的な私立学校崇拝は意味をなさない。
涙
今日は台風接近で涼しい朝。 先週の土曜日、日曜日、暑い暑い日々が続いて体調を崩した人が多かった。 体育館はさらに蒸し暑く、ムンムン蒸し蒸し。 夕方で38℃になっていた体育館の窓を全開にしたら36℃まで下がった。 しかし、それでも暑く危険のランプが点滅し続けていた。 しかし、そんな体育館でも子供達は元気いっぱい。 産まれた我が子を初めて見て流す安堵の涙。 親を失った時の惜別の涙。 思い通りの成果が出ず流す悔し涙。 奮起し、壁を乗り越えたあとの嬉し涙。 これからどんな事情で泣くにせよ、少なからず人生に彩りを与えてくれるのが涙だ。 この真夏を謳歌している子供達がもっと自然に生きて豊かな人間性を養うためには 心ゆくまで涙を流す時があってもいい。 頑張れ。いつも応援してる。
新たな黒帯
昨日は連休の真ん中の休日にも関わらず一般部の大人が30名集まり昇段審査を 見届けてくれました。3日連休で海の日、家族連れで行楽地に行く予定の一般部 も多かったのですが、何とか審査会を終えることが出来て何よりです。 対戦相手をつとめてくれた方々、応援に来て、そのまま浜井会長の空手セミナーに 参加された方々、そして浜井会長、k崎先生、h田先生、A藤先生、お忙しい中 ありがとうございました。また10人組手にチャレンジした浅井一級、巻島一級 宮本一級、何とか皆の声援で完遂出来たね。おめでとう。最後に気力を見せてくれ 感動を与えてくれました。 その後の浜井会長の護身術は実践的で非常に参考になりました。 腰痛の対処法など今日から取り入れてみようと思います。 場所を代えて、青葉台駅近くのお店を貸し切って飲み会では、浜井会長に向かって 「エッと、浜井さんでしたっけ」、師範代に向かって「エッと、どなたでしたっけ」 と最強ッぷりを見せた還暦の青帯女性が居たかと思うと、k崎先生に対して 初対面にも関わらず「菊ちゃん〜」と言いながら肩を組んで呑み漁る40台の青帯 女性が出没。 怖いもの知らずの女性達に比べて、男達は優しく見守る紳士達でした。
500 x 3 x 365 x 29
先日、銀座4丁目で郵便物を出しに郵便局に行ったら、クイズが書いてあった。 「この式な〜んだ? 500x3x365x29= ーーーーーーー 」 少し眺めていると局員の方が「これ、何のことか分かります」って聞いてきた。 29年間に何かをするんだろうという気がした。 答えは「60歳以降の女性一人の食費」だという。 1食500円 x 3食 x 365日 x 29年 = 15,877,500円。 えっ。そんなに。 29年とは 厚生省の簡易生命表から「60歳女性の平均余命」を取ったらしい。 だいたい50歳台半ばまでは子供の学費に、家のローンに明け暮れて、そのあと さあ、これから自分自身にと思ったら、まだ1千5百万円ものお金がかかるという。 だからお金を残しておきましょうねということか、かんぽで。 中国人でごった返す銀座4丁目で両肩がずっしり重くなった。
汗まみれ
子育ては大変だ。しかし、大変だからと言って子供がいない生活に戻りますかと 言われると、決してそんな事はない。 いくら大変でも、子供達に救われることも、 子供達の笑顔で心が満たされることもあるから、大変だけど今のままがいい。 幸せは、宝くじに当たるように、急に目の前に現れるものじゃない。 毎日自分の力で走ってると、何だか見えてくる。 それが幸せなんだなあ。 先日の体験に、手に負えそうにない年中さんが来た。 明らかに他の子供と違って いた。当然、カミナリを落とす。しかし涙一つ見せない。これはどうしたものか。 子育ては、いつも何かに追われて、あっという間に1日が終わってしまうもの。 手のかかる子供がいると親は毎日が汗まみれ。 そんな子供達とママ達、パパ達を 何とかしてあげたいと思って、子供達を診る。 親御さん達はあまりに一生懸命に 子育ての一本道を走ってるものだからゆっくり寄り道などする余裕もない。 だから私は子供達を診て、真っ直ぐな心を見付け、この子たちの将来にほのかな 明かりを灯してあげる。それがナマハゲ先生の役割なんだと自覚してる。 今週土曜日からこの子とそのお姉ちゃんがみんなの仲間入り。 土曜の七夕の夜はあいにく雨らしい。でもたんざくに書いておいた。 「どうかこの子らの未来にいっぱいの笑顔が降り注ぎますように。」
一寸先
あなたは、あなたの大事な人を守れるだろうか? あなたはあなたの家族を守れるだろうか? あなたは我が子を守れるだろうか? そして、あなたは自分自身を守れるだろうか? 子供達は両手を広げ青い空と夢をつかもうとしている。 今は見えない未来を引き寄せようと背伸びをしている。 そんな子供達をあなたは守れますか? 一寸先の自分の運命が分からないように 子供達の一寸先の行方など分かるはずはない。 神様は、たくらみ深いけど悪意は持たないと信じよう。 だから神の意図を思えば、どんな辛い事にも立ち向かっていける。 一寸先の事など気にしてる場合じゃない。
父の日
今は母親が孤立してる時代かもしれない。「いい子に育てたい」、「世間に恥ずかしくない 子供に育て上げないといけない」そんな思いを抱いているママ達は意外に多い。昔はママは 子供達を優しく迎えて、パパが威厳を持って子供達に接していた。今は逆になってしまった。 そんな親の見栄を満足させるために子育てをしていると子供達はみんなそれを見抜いてしまう。 だから、そういう子は小学校高学年、中学生くらいになるとママの手に負えなくなってしまう。 パパ達に威厳を持って欲しい。パパ達が失敗するところを子供達に見せてあげたらいい。 そしてママ達も、馬鹿な、そして可愛い一面を子供達に見せたらいい。 父の日にそんな事を考えながら子供達と、そして子育真っ盛りのパパ、ママ達と空手で汗を流した。 パパもママも、まだまだ子育ては、迷いながら手探りで一生懸命の白帯さん。 子育に迷ったら自分の時間で汗を流したらいい。無理に優等生を創ろうとするから 親子の関係も崩れ、手に負えなくなってしまう。 ママを孤立させず生き生きした父親が一人でも増えてくれたら、この上なし。
コードブルーのように
長男が小1の時に医者になりたいと言って今年で22年になる。 算数が得意だったから、もしかしたらと思って22年。 あっという間に医者になっていた。 本当に、いい事は、カタツムリの速さでやってくるものだ。 ただ困ったことに洗濯洗剤と柔軟剤の違いが分かってなかったらしい。 ズボンは洗濯せず7本を使いまわしていたようだ。 お茶のペットボトルは45Lのゴミ袋にいっぱいになるほど部屋に溜め込んでいた。 様子を見に行った家内に理由を聞かれると、ペットボトルを出す日と どうやってだすのかを知らなかったという。 それでも大学病院以外で外来のバイトすると3日で20万円になる。1日7万円か。 何と効率のいいバイトだろう。当直となると更にアップする。 医療の現場の事ではようやく一人前になりつつある。 しかし一般常識は高校生レベル。 早く身の回りの面倒を見てくれる彼女でも出来ないものかと少し距離を置いて 静観している。まるで蝉の孵化を観ているようで手を貸したくなるほどもどかしい。 いい意味で鈍感なところは昔のまま。自分のことより人のために行きているとしたら 病院のソファーや床で寝たり、汗臭いTシャツ姿もカッコいい。
元気に汗をかけ
昔の親は随分、身勝手で理不尽のかたまりだったように思う。 学校から帰ってくれば、「勉強しなさい」といい、そのうち忙しくなると、「何してる。 勉強なんていいから、お使いに行きなさい」 となる。 「まだ宿題が済んでないよ」と 言おうものなら、「宿題なんてどうでもいいから、お使いに行くんだよ」となる。 文句を言うと「親の言うことを聞けないのかい? 早く行って来なさい」と怒鳴られた。 そんな理不尽で矛盾のかたまりが実は大事なのではないかと思っている。 こんな理不尽な中に育つ子供は世間に出て、多少の理不尽に出会ってもビクともしないのだ。 だから、少々のことで切れる事もない。身を粉にして働いてる人の後ろ姿を見て来ている 子供達には、その理不尽を受け入れる耐性が備わっている。 妥協するなよ、逃げるなよ という言葉が理不尽ながらも身を粉にしている人達の口から もれ聞こえてくれば、子供達に「勇気を持って生きろ」と迷った背中を押してくれる。 人生の落とし穴に沈んでしまった時に、理不尽の耐性が子供達の心を支え、それまでに 培った心の強さが万難辛苦を乗り越えさせてくれる。 今、 直面している絶望感など大したことじゃない。 宿題なんてやらなくていいから、さあ、早くお使いに行って来なさい。となる。 この空手クラブはそんな耐性を養う場である。 さあ、元気に遊びなさい。 元気に汗をかきなさい。