私は書く衝動にかられたときに ここに思いを書くようにしてます。 先日はジェームス・アレンが余生を過ごした
イルフラクームとエミリー・ブロンテ、シャーロットブロンテが眠いっている北イングランドに行ってみたいなと思って
そのことを英文で書いたのです。 その後は、書きたいものもなく今日もテレビや新聞を見ていました。すると何やら
高学歴でいい就職がないというニュースに出くわしたので、何故かな?という気持ちで視ていたのです。明治大学
大学院卒で政治学の修士を取ったという31歳の方、14年前に17歳で千葉大に日本で始めて飛び級で入学した
物理の天才と持て囃された31歳の方。二人とも手取り20万円にも満たない給料だと言うのです。何を誤解してるのだろう。
今時、「修士」という肩書きがどれほど世の中で役に立つものか何故、親、兄弟がそういうことを伝えてあげなかった
のか疑問でなりません。 勉強のし過ぎなのか、また高学歴であれば世の中を渡っていけると勝手に思い込んで
しまったのでしょうか。今や日本でも中国でも、アメリカでも、そんな甘さは残っていません。 その二人に共通
していることは壁にぶち当たっても高学歴と過去の栄光にしがみつく、後ろ向き人生を歩んでるということです。
企業は役に立つ人材が欲しいのです。会社の社運を隆盛させるような若さあふれる人であり、エネルギー、そして
チャレンジ精神旺盛な人。 失敗してもへこたれない明るさのある人。最後に協調性のある人。 決して頭のいい人を
欲しいのではありません。東大・京大出身者が仕事が出来るとは限らないからです。 では どうしたらいいのでしょう。
今日の昼の番組では 将棋で団体優勝を果たした岩手高校の特集がありました。名だたる高偏差値の高校を
破っての優勝です。前年に灘高校に決勝で敗れた以外、ここ数年、連覇を続けている高校です。偏差値は54。
灘や開成の偏差値は常に75~77です。勝負あったと言っても過言ではありませんが、悉く予測を覆す結果を
導き出すのです。この生徒達にとって偏差値は関係ありません。将棋が好きな上に、負けないための努力をして
、そして下級生は先輩に、先輩は下級生に鍛えられてるのでしょう。 自分たちで考えながら何とかするコツを体得
したのでしょう。 これが大事だと思うのです。考えて、悩んで、やってみて、自分の道を切り開き、それを育むんで
行く事。これが大事だと思うのです。学歴で飯が食えるとは、岩手高校の将棋部のメンバーは誰も考えていないでしょうし、
どうやって行けばいいのか考える知恵とタフさが備わった以上、動じることもないでしょう。 対照的な映像でした。
今、私は週末に子供達に接して空手を教えています。 子供なのでしようがないのですが集中力が欠けている子供
、またふざけ出す子供、そして泣いてしまう子、スパーリングで相手に強くしないでとお願いする子。子供達は、
それぞれです。私は子供らしくて、それはそれでいいと思ってます。極真で稽古を続けていれば、そのようなことは、
いずれ解決することだからです。 しかし、大事なことは、壁を乗り越える精神的な強さを養うこと。そして親や周り
の人が、その子供の進路に真剣であることです。高校生・大学生だから自分の好きにさせるというのも人生です。
しかし自由にさせた挙句に30才を過ぎて、就職難に出くわし20万円にも満たない給与では、取り返しがつきません。
これから先が暗い闇ならランプを用意してあげるのは親の仕事。人生の壁にぶつかった時にどうすればいいか
分からない子供に適切なアドバイスをしてあげるのは親の責任です。
今、空手で接してる幼稚園児、小学生もいずれ 社会に出ます。その時に出くわすはずの壁に、その子達が対処
できる大人になって欲しいと願いながら、基本稽古やスパーリングや補強練習を見詰めています。
大人になる前に直さねばならないこと、褒めて、褒めて伸ばしてあげること、名前を呼んで頭をなでてあげながら
一人一人の目の輝きを確認してます。 空手に強くなるためだけに時間を使ってる訳ではありません。子供達が
社会に出て苦労しない人になるために目を看て、頭をなでながら、よくやったねと褒めるのです。
ふざけ癖が直らない時には、「言うことが聞けないなら帰りなさい」と言うこともあります。しかし、稽古が終わる頃
には最後は頭を撫でて、褒めて帰してあげます。 この子供達の明るい将来を思いながら。
また来週の土日には、元気な顔を見せてくれるでしょう。 そしたら、見せ掛けの高学歴などに惑わされない人に育って
欲しいと願いながら、また御まじないをしてあげようと思います。 すくすく育ちますように。