多くは自分が意図したことではない。
何でそんなものを買ってしまったのか、ハッキリしない時もある。
なぜそんな本を買っていたのかわからない。
駅でも書店でも、気になる本は一応、買って来たからだ。 いつか読むだろうと思って。
自分に影響を与えるものの多くは自分の意図する範疇を超えている。
株価、円相場、鉄道や飛行機の運行状況、自然の猛威、人の感情、人との出会い、子供の成長、病気、怪我
そして事故との遭遇。 無数のことが絶妙のタイミングで自分の前を通り過ぎ、自分に即時の判断を委ねる。
そんな無数のミクロの要因の中で私は生きている。 すべてが偶然のようでもあり、必然のようでもある。
何でこんな場所でネズミ取りをするのかと恨んだこともあった。 しかし、若かりし頃に出くわした交通機動隊と
それらの事象のすべてが、自分に自重を促すものであったことに間違いはない。
うまくいかないことはつながるものだ。 そんな星回りに出くわす時もある。 どうして自分ばかりと思う。
そんな時は苦労が更に圧し掛かってくる。
不幸は幸福の糧と思うまで、その星回りから抜け出すことは出来ないのだろう。
不幸に感謝する気持ちが出てこない限り、苦労はまたすぐそばにあって出番を待っているのだろう。
でも、たじろぐことはない。 それが人生なのだから。
命あるものは必ず滅びる。 会えば必ず離れる時が来る。 すべてのものはみな移り変わる。
悩んでも 迷っても 苦しくても 不安でも 落ち込んでも 死のうと思っても それは一時の事。
そんな思いも すべて変化して行って やがて勇気や希望があなたを包む。 幸福も不幸も
プラスもマイナスも 我が人生 たじろぐことはない。 --- 篠原鋭一