もしも大切な人が言葉を使えなくなってしまったら
いったいどんな方法で自分の気持ちを伝えたらいいだろう?
眼を見詰め合う。 手を握る。 手をさする。
相手の心を観察して自分の心をさらけ出すのもいいかもしれない。
そして心で心を確かめたい。
相手の心を暖めてあげたい。
動物たちと心を通わすように。
世の中には生まれながらに歩くことが出来ない人が居る。
生まれながらに脳に障害を負っている人も居る。
もし、あなたが自分の足で歩けたり。
もし、あなたが自由にトイレに行けたり。
もし、あなたが好きな時にお風呂に入って自分で自分の身体を洗えたり。
もし、あなたが好きな服を好きな時に着ることが出来たり。
もし、あなたが思い通りに寝返りが打てたとするならば。
それはとびっきりのダイヤモンドのような有難いものではないだろうか。
極当たり前のことを人の手を借りずに出来ている。
そのことがただただ有難い。
「この先、事故や病気が襲うことはない」と言い切れる人はいない。
この世の誰もが、「人の手を借りて生きる」可能性を秘めている。
人生には流れがある。
人固有の流れがある。
植物が3次元の比率で成長しているように。
人には人なりの3次元の流れがある。
その流れに決してあらがってはならない。
そのことに早く気づかねば不幸な一生を送ることになる。
そんな気がしてならない。