10月 2015

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サポータを付けていても打撲を負ってしまう。 力いっぱいに蹴らなくても当たり所が悪ければ、それだけで骨に電気が走る。 親指の付け根や足の甲、そして脛は、大きく膨れても1週間もすれば治るさ。 気にするなほおっておけ、とよく言われた。 しかし治りかけた時に、また同じところに骨がぶち当たる。 でもほおっておけ、大したことはない。 人間には治す力が宿っている。 それを呼び覚ませばいいんだと。 胸の痛みは黄色く変色し、やがて茶色くなって消えて行く。  いつものことだ。 それは生きてる証なんだと耳にした。 でもね、極真でやってるんだ。 当たり前かもしれない。 これが人間の身体なんだといつも思う。 人間の身体はそれほど骨ばって硬いんだ。 倒そうと思っても簡単に倒せるものじゃない。 生身の人間なのに鍛えた胸と腹筋は鉄板ほど硬くなる。 そんな時によく思った。 「俺はサイボーグになった」 と。 明日から2日間、鍛えぬいた身体と身体のぶつかり合いがある。 世界から空手家が集まる。 様々な空手の大会があるが、スピード、スタミナ、パワーの どれをとってもこの新極真の世界大会が一番だろう。 1日目に3回戦う。 素手に素足で、殴り合い蹴り合う。  2mの巨人を相手に戦う。 120kgを相手に素手で戦う。 打撲どころではない。 控室に戻る足は誰も痛みをこらえて歩く。 でも顔はゆがんでいない。 壇上に上がって骨が折れようと血が噴き出そうと引かない。 心と心のぶつかり合いがある。 ずっと観て来た。 そんな男たちを欠かさず観て来た。 アンディーが鋼鉄の身体で勝ち上がって行ったことも。 ウィリーが立ちはだかった時も。 明日はバレリーとルーカスかもしれない。 誰もが純粋な心を持っていたことを俺は観てきた。 この世に生を受けて生きていることを。 骨が支えていてくれていることを。 肺と心臓が全身に血液を送ってくれていることも。 脳が精一杯動いてくれていることも。 一瞬で意識が飛んで床にスローモーションで転げ落ちることを。 魂が身体に宿ることを。 小さな人が大きな人の蹴りとパンチを受けてもひるまなかったことも。 全部、観て来た。 明日10月31日と11月1日の二日間。 また俺は見届ける。 人の生き様を。 世の中には願いも叶わず死んでしまった若者たちがいる。 若くして無念にも旅立っていってしまった人もいる。 生きろ! 骨が折れても生きろ! 病に伏せても生きろ! その人たちの分まで君は強く生きろ! そんな熱い気持ちがまた湧いてくる。

何をやっても上手くいかない。 嫌なことばかり起きる。 自分の人生、これでいいのだろうか? 虚しい日々が続いて、笑顔の無い暗闇の中に生きる。 何で自分だけがこうなんだろう。 もう駄目かもしれない。 昔は良かったのに、何でこうなったんだろう。 そう思う人に限って五体不満足な人はいない。 世の中には、こんな人も居る。 「年を越してもう秋になる。でも 私はこんなに元気なの」 と屈託のない笑顔が愛らしい。 乳がんが見つかったのは10年も前のこと。 6年前に病院に行った時には誰が見ても末期で頸部リンパ腺も腫れ呼吸不全もあった。 彼女の乳がんはしたたかで骨や皮膚にも転移していた。 しかし彼女は諦めずいつもニコニコしていた。 そして彼女はこう続けた。 「私はいつも癌に話しかけているの」 「消えなくてもいいからほどほどにしていてって」 「あまりあなたが大きくなると私は死んでしまうの」 「私が死んだらあなたも生きていられないのよ」 「どうも、癌は私の声が聞こえるらしいわ」 嫌なことばかり起きるというあなたへ聞いてみたい。 あなたは10年間も癌と闘えますか? 抗がん剤投与に6年間も耐えられますか? 主治医が諦め、外科医が諦め、腫瘍内科医が諦めても生きていられますか? これまで生きて来た人生はどんなに嫌でも我が人生。 失敗は失敗。 過去は過去。 五体満足な身体を持っていて ただ過去の失敗から抜け切れず ため息交じりの日々を送るあなたへ伝えたい。 人生の女神は落ちてくるぼた餅を棚の下で待ってるような人間には決して微笑まないと。

もしも大切な人が言葉を使えなくなってしまったら いったいどんな方法で自分の気持ちを伝えたらいいだろう? 眼を見詰め合う。 手を握る。 手をさする。 相手の心を観察して自分の心をさらけ出すのもいいかもしれない。 そして心で心を確かめたい。 相手の心を暖めてあげたい。 動物たちと心を通わすように。 世の中には生まれながらに歩くことが出来ない人が居る。 生まれながらに脳に障害を負っている人も居る。 もし、あなたが自分の足で歩けたり。 もし、あなたが自由にトイレに行けたり。 もし、あなたが好きな時にお風呂に入って自分で自分の身体を洗えたり。 もし、あなたが好きな服を好きな時に着ることが出来たり。 もし、あなたが思い通りに寝返りが打てたとするならば。 それはとびっきりのダイヤモンドのような有難いものではないだろうか。 極当たり前のことを人の手を借りずに出来ている。 そのことがただただ有難い。 「この先、事故や病気が襲うことはない」と言い切れる人はいない。 この世の誰もが、「人の手を借りて生きる」可能性を秘めている。 人生には流れがある。 人固有の流れがある。 植物が3次元の比率で成長しているように。 人には人なりの3次元の流れがある。 その流れに決してあらがってはならない。 そのことに早く気づかねば不幸な一生を送ることになる。 そんな気がしてならない。

流石に、10月からは受験に専念するという。 高校2年生が稽古に参加しだしたのは、ちょうど去年の今頃だった。 聞けば中高一貫教育の進学校で東大合格では開成、灘、筑駒、麻布、駒東等に次いで   合格者数が多い有名校だ。   「来年3年生じゃないか、大丈夫?」と聞くと理路整然とした応えが帰ってきた。   今年に入ってからは模試が続いていた。 結果は常に東大理科1類A判定。   そんな高校三年生は、この9月まで空手をやりに来ていた。何とも凄い。   流石に10月からは受験に専念するという。   「人生をかけて勉強しなさい」とメールした。 しかし彼にはそんな言葉は必要なかったかもしれない。 彼は医学よりも物理に興味があるらしい。 日本国籍を持つ人のノーベル賞受賞者は24名だ。 その内、物理学賞を受賞した方は11人にも及ぶ。   日本は物理学大国なのだ。 来年の1月、2月は新たなる挑戦の連続だ。 この空手クラブには中学受験に挑む子供達も何人かいる。 そしてうちの長男もようやく来年の2月に医師国家試験に挑む。 みんなの挑戦がこの冬に始まる。   毎年インフルエンザの流行の中の挑戦だ。 長男は日能研に通わせてからすでに16年が経った。 今でも綺麗とは言えない部屋と大学と大学の図書館で勉学に励んでいるようだ。 毎晩、23時ころに大学の図書館を出る生活が続いている。 みんな大きく跳躍するために深く沈んで次の飛躍に備えているのだろう。 最後は、体力と辛抱強さと、そして冷静さだ。 決して知能指数などが問題なのではない。

便利な世の中になった。と思う人は多いかも知れない。 30年前の1985年、私は同じ事を感じていた。 当時1ドル=240円だったと記憶している。 だから1ドル=100円や77円の時代が来るとは夢にも思わなかった。 音楽はカセットで聴いていた。それがCDになりMD,DVD,メモリーになった。 今、掃除は丸いルンバがしてくれる。 洗濯機も静かになった。 この便利さに慣れてしまうと手間をかけることが煩わしく 手間がかかるものは面倒なことのように思えてきてしまう。 今年2015年。何か局面が変わろうとしている。 30年後はいったいどんな時代になっているのだろう? 今の幼稚園児が働き手となり、今の小学生が親の年齢になっている頃だ。 そんな2045年は、もうそこにある。 もっと便利な世の中が、そこにある。 しかし、どんなに便利な世の中になろうとも子育てだけは、はしょってはならない。 食事を作り、抱っこしてあやし、汚れ物を洗濯する。 怪我をすれば夜中でも病院に駆け込み、病気になれば夜通し看病をする。 寝不足の毎日に追われ、夫婦のいざこざは増すばかり。 fred meyer pharmacy hours motilium

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