今日12月30日の稽古は黒帯、茶帯、少年部の動画撮影の1日だった。今年はコロナに始まりコロナで終わった1年。過去62年を振り返っても断トツで大きな変化があった1年だった。そんな1年でも新聞の切り抜きは変わらず続けている。何でかと言われても答えに困る。でも簡単に言うと将来の自分に伝えたいからとしか言えない。
今から17年前、ある会社の西日本統括部長で出張と接待に明け暮れていた頃。私は朝日新聞のこんな記事を切り抜いている。2003年3月1日土曜「病が変えた日本史」という記事。変な見出しだなと思って斜め読みしてみるとこれが意外と面白い。
平清盛1181年64歳でマラリア、電撃性しょうこう熱で死亡。現在では抗生物質で完治可能。もし亡くなってなかったら鎌倉幕府成立せず。足利義満1408年51歳でインフルエンザで死亡。現在では抗生物質で完治可能。もし亡くなってなかったら戦国の乱世はなかった。豊臣秀吉1598年62歳で消化器癌で死亡。現在では延命し5年はながらえた。もし亡くなってなかったら江戸幕府成立せず。
営業の最前線で右上がりの数字だけが宿命だったあの頃、私は何でこんな記事を切り抜いていたんだろう。当時の人々にとってこれらの事実はどれほどの驚きと、どれほどの変化を生んだ事だろう。先日、部屋の整理をしていて見つけたこの記事は病が本当に世の中を変えるんだと思い知らせてくれた。
今年、私は習慣と考え方を変えた。コロナが教えてくれた事を空手クラブの子供達には何度も何度も伝えている。すべては環境に如何に順応するかなのだ。最後に残るのは強い人ではなく環境に順応する人だと思う。