何をやっても上手くいかない。
嫌なことばかり起きる。
自分の人生、これでいいのだろうか?
虚しい日々が続いて、笑顔の無い暗闇の中に生きる。
何で自分だけがこうなんだろう。
もう駄目かもしれない。
昔は良かったのに、何でこうなったんだろう。
そう思う人に限って五体不満足な人はいない。
世の中には、こんな人も居る。
「年を越してもう秋になる。でも 私はこんなに元気なの」
と屈託のない笑顔が愛らしい。
乳がんが見つかったのは10年も前のこと。
6年前に病院に行った時には誰が見ても末期で頸部リンパ腺も腫れ呼吸不全もあった。
彼女の乳がんはしたたかで骨や皮膚にも転移していた。
しかし彼女は諦めずいつもニコニコしていた。
そして彼女はこう続けた。
「私はいつも癌に話しかけているの」
「消えなくてもいいからほどほどにしていてって」
「あまりあなたが大きくなると私は死んでしまうの」
「私が死んだらあなたも生きていられないのよ」
「どうも、癌は私の声が聞こえるらしいわ」
嫌なことばかり起きるというあなたへ聞いてみたい。
あなたは10年間も癌と闘えますか?
抗がん剤投与に6年間も耐えられますか?
主治医が諦め、外科医が諦め、腫瘍内科医が諦めても生きていられますか?
これまで生きて来た人生はどんなに嫌でも我が人生。
失敗は失敗。 過去は過去。
五体満足な身体を持っていて
ただ過去の失敗から抜け切れず
ため息交じりの日々を送るあなたへ伝えたい。
人生の女神は落ちてくるぼた餅を棚の下で待ってるような人間には決して微笑まないと。