時空を超える
未来に行けるだけじゃなくて過去にも行ける時代が100年後に来るとしたら ドップルゲンガーの中に未来の自分が居るという説明も理解出来るだろう。 2100年、光の速さのロケットに乗って宇宙に旅立つとする。そしてその10年後。 そのロケットが地球に戻ってきたら地球は2170年になっていて、ロケットに乗る前に 生まれた我が子の孫が自分の年になっている。これが時空だ。 光は秒速30万km。ロケットは秒速1.1万kmで旅客機は300m/秒ほどしかない。 だからロケットが今の30倍の速度が出る時にようやくタイムマシンが出来て 浦島太郎やかぐや姫のように時空を飛ぶ人達の仲間入りが出来るようになる。 国際線キャビンアテンダントの女性に生理不順の人が多いらしい。 高度1万mの上空で幾つもの時空をまたぎながら昼と夜の間に生きているのだから無理はない。 8日のズレが、また翌月も5日ズレて宇宙の法則のまま正確な生理不順を創っていく。 28日周期のズレの先の未来に、困った時の玉手箱はあるらしい。 真冬の日本から常夏のハワイまで飛んで真っ黒に遊んで生理不順になっても心配ご無用。 玉手箱は時空を越えてきっと誰かが届けてくれることになっているから。
1440分
この空手クラブは子供達中心で活動をしているけど中には大人の方もいる。 一般部の女性は20名、一般部の男性は30名ほどが在籍している。 男女共多くは30代〜40代、しかしいつの間にか50代も4人に増えた。 会社勤めの方々の多くは中間管理職、自営では社長として切り盛りする立場の方々。 女性の中には一級建築士の方もいる。二級建築士の資格は取れても一級は超難しい。 女医の方も居るし、男性の方の中には毎日終電で帰宅されるワークホリックの人もいる。 みんな精神的にも肉体的にもピークを超えているのではなかろうかと心配だ。 極真空手は、怖い、痛いというイメージがつきまとう。 しかし、仕事と家庭とのバランスを取りながら健康を自分のものにして欲しい。 1日24時間=1440分。 この時間は誰にも公平に与えられている。 その中には喜びの一瞬も、悲しみの一瞬もそしてその場から逃げ出したくなる一瞬もあるだろう。 しかし如何なる時ものぼせ上がらず、ひどく落ち込みもせず淡々と前向きに取り組んでいけたらいい。 決してつまらない争いや欲の塊になることなく 病気や失敗を財産に切り換えて生きる1440分であったとしたらこれ以上のものはない。
昇級審査会
今年の医師国家試験も、残すところあと一日。 2月11日の土曜から13日の月曜の三日間、精魂尽き果てる試験もあとわずか。 また悲喜こもごもの医師国家試験結果発表の日が3月17日にやってくる。 この体力と気力の勝負には多少の運が必要だ。 運は忍耐と我慢の上に降って来る。 そんな運が居心地よく居座る人であって欲しい。そんなことを考えて居た。 昨日は朝から空手クラブの昇級審査会。 その審査会の途中、子供達に話しかけてみた。「今日は勉強はしたのか」と。 またこうるさい先生の話かという顔をしながら「もう、昨日やったよ」と渋々答えた。 小学校四年生で医学部に入りたいという子供が2人居た。 決して頭の良さだけでは無理な医学部受験。 体力と精神的図太さとが備わり 少しばかりの運が逃げて行かないようにと頭を撫でてあげた。 型稽古は同じ動作を繰り返す地味な空間にあって我慢強さを子供達の心に刻んでくれる。 子供達の辛抱がこの子達の未来に生かされるようにいつもナマハゲ先生は願っている。 5歳の子供達の15年後に大きな実を授かりますように。 10歳の子供達の10年後に太陽の華が咲いてますように。
傷だらけの天使
「BS12」で2月7日火曜の夜9時から「傷だらけの天使」の再放送が始まった。 1974年~1975年に放送されたドラマで萩原健一と水谷豊がカッコいい。 私は当時16歳の高校2年生。 カッコよさはこれだと肌で感じた。 平成のカッコいい若者達とはちょっと違う。 昭和は今より粗削りで自由だった。 だから当時の「カッコいい人」は、今では「危ない人」に見られてしまう。 極真空手はそのドラマの10年前、1964年に池袋で始まった。 極真が世界に出て行った頃の渋谷、代々木がそのドラマに出て来る。最終回は夢の島だった。 風邪で死んでしまった水谷豊がリヤカーに乗せられて捨てられたのが夢の島。 今でいう新木場のBUNB東京スポーツ文化館(昔の夢の島総合体育館)のあたり。 そういえば先月、うちの道場のメンバーが型選手権大会の4部門で優勝してくれたのも 夢の島総合体育館。 東京の地下鉄に冷房がなかった時代、BUNBはそう呼ばれていた。 優勝した4人のうち2人は、「傷だらけの天使」を知らない時代の人だ。 私もいつの間にか年をとってしまった。
オプジーボ
癌に効く夢の薬が出たらしい。 でも73万円もする。 しかし癌細胞が消えるなら安いものだ。 癌患者の方からすると飛びつきたい薬だ。 この薬を開発するのに小野薬品は何千億円も投資して来ているので その回収の為、高額な薬となるらしい。 100ml で73万円、60kgの人は180ml 投与するので131万円。 2週間に一回の投与を1年間続けると3144万円ほどになる。 実際には高額医療制度を適用するので約100万円ほどの負担で済む。 しかし、問題は副作用だ。 この薬を摂取すると膠原病を発症する事例があるという。 それが来週2月11日の内科学会で発表されるらしい。 私がもし癌にかかったら、この薬を投与して欲しいと思っている。 癌=余命半年 という構図があるなら、私の身体でその副作用を試してもらいたい。 そして副作用をいずれは撲滅して多くの人が助かる薬を開発して欲しい。 そうして行かねばエイズを含めて不治の病は根絶しないのではなかろうか。
医学部受験
1月のセンター試験はあっという間に終わった。 2月に入ると私立医学部受験の本番を迎える。 インフルエンザの猛威はみんなに公平に作用している。 一次試験に合格しても二次試験がある。 そんな試験の当日にちょうど高熱に。 何で1日ずれてくれないのだろう? でも神様はそんなお願いは聞いてくれない。 最悪の結果は発表を待つまでもない。 御守りも虚しく、腹だらしい。 しかしいずれ分かる。 受からない時にはその人の能力以外にそれなりに理由があって ただ、親切にも別の道に進みなさいと言われているだけなのだ。 当の本人はそれがすんなり耳に入らない。 受かる時は自分の意思に関係なく全てがお膳立てされていて そうなるようになっている。 しかし本当に医学部に入ることがその人にとって最良の道なのだろうか? 千葉大学医学部5年生にもなって公に名前と顔写真がでて逮捕される と分かっていたなら、誰もその道は選ばなかったろうに。 やはり身の丈以上のものは、たとえ神様からの贈り物と言えども頂いてはならない。
高野まひろちゃん
元々、私は剛柔流空手を学んで来たので型には少々細かい。 剛柔流は約143年前に沖縄で創られた那覇手の一つだ。 極真会館はこの剛柔流をベースにしている。 剛柔流で稽古を積んで居た頃に見た極真の型は決して馴染めるものではなかった。 昨日、極真坂本派南関東地区型選手権大会が行われ、この道場からも 6つのクラスにエントリーさせて頂き4階級で優勝者を出した。 しかし、内容はとても胸を張れるものではない。 暑い日照りの日も、寒く凍える日も変わらず日々鍛錬する者が手にするタイトルを いとも簡単に手にし結果のみを喜んでいる人がいるとすればそのタイトルは 返上してもらいたいし、決してその人の為にはならないと思っている。 体調が悪いから今日は稽古をやめよう。 仕事が忙しいから稽古はまあいいや 冬の体育館は寒いから暖かい道場で稽古をしよう などと言う者は型の試合には似つかわしくない。 空手の型は黙々と練り上げるもの。 新潟県に新たな型の星がいる。 長岡市で松濤館を習っている高野万優 ちゃん10歳。 まひろちゃんは何百回、何千回と型を打つ。 暑い日も寒い日も何度も何度も同じことを繰り返す。 果たしてそんなことを何人の人ができるだろうか?
指定難病 63号
葬儀は暖かい雰囲気だった。 もちろん、私はその方とは会ったこともない。 ある方のご親族ということで葬儀に赴いた。 毎年3000人の方がこの病気を発症してしまう。 血小板が減り、出血を止めにくいなる病気だ。 若い女性に多いらしい。 生理が止まらなくなり、歯茎出血、鼻血も止まらなくなる突発性血小板減少性紫斑病。 私はこの方のことを、もう10年も前に聞いていた。 そして憤りを感じてきた。 看護師仲間だった二人が出会い、やがて結婚し旦那の実家で生活しだした3ヶ月目の 29歳の時に、その女性は発症してしまった。 その後、旦那とその家族は野良犬を捨て去るように新妻を実家に帰らせ 荷物も宅急便で送り返して、その後、妻の思いを微塵も温めず離縁させている。 彼女は52歳まで実家の寝床で天井だけを見て過ごす事になる。 体調のいい日は近くの病院で看護師として人の面倒を見て居たらしい。 自分のことよりの他人のことを優先する人を旦那とその両親は掃いて捨てた。 その家族は今も、のうのうと生きている。 離縁はしようがないにしても、この理由が納得出来ない。 この無念を思うと今も寝つきが悪くなってしまう。 この出来事に私は当分抜け出す事が出来そうにない。
お陰様
陽が当たらない見えない部分のお陰で私は大事な局面を乗り越えて来た。 本当に大事なのは、太陽の陽が当たる表の部分ではなくて陽の当たらない 陰の部分の力ではないのかとつくづく思う。 もう22年も前のこと。 長男が一年生の時に言っていたことを思い出した。 「下水道っていうのがあるから海の水は綺麗なんだね」 彼は目に見えない下水のことを知っていた。 長男が6歳、次男が3歳だった。 次男は3歳でも喋らなかった。 それをいつも夫婦して気を揉んでいた頃だった。 当時住んでいた滋賀の家が朝方、大きく揺れた。 今までにない横揺れが長く続いたのを覚えている。 神戸が壊れ、燃えていた。 あれから22年が過ぎた。 お陰様で子供達は無事成人した。 長男は今年28歳になる。 目に見えない下水のことはまだ気に掛けているだろうか? 目に見えない力に支えられている事を子供達は分かっているのだろうか?
カッコよく生きる
1月29日極真坂本派主催の南関東地区選抜型選手権大会に10名がエントリーする事となった。 この中から何名が全日本大会に選抜されることだろう? そんな事を考えながら型の指導を行っていた。 稽古の途中で、型は毎日やらないとダメだと伝えた。 がしかし、一般部の方々はやはり仕事の接待やお付き合いがあって なかなか自宅で毎日、型稽古をする事は出来ないと言う。 やはり、そうか? 少し残念な思いがした。 大方の人は、みなそうだと分かっていても残念だ。 私は試合に出るからにはトロフィーかメダル、賞状をもらわねば気が済まなかった。 だから優勝する事から逆算した生活にしたものだ。 組手の試合でも、型の試合でも優勝有りきの生活をする人がメダルやトロフィーに相応しい。 それを通り一辺倒の普通の生活をしながらトロフィーを手に出来る程、世の中は甘くはない。 とは言え、仕事と家庭と空手のバランスが大事だと教えてきている。 空手一筋で生きるのではなくバランスのとれた人になってもらいたい。 空手で身に付けた忍耐、健康を人生で活かして欲しい。 その忍耐・我慢を養うのが型稽古。 当てる空手の極真カラテと言えども型に目を向けたい。 さあ、緊張感ある寒い会場は君のためにある。 凛とした心で。 呼吸を整えて挑んでみるがいい。 その姿、きっとカッコいい。