何故か増えるママ達
今月は新しい女性の方々の入会が増えたように感じます。 それも上は70歳台から30歳台のママさん達まで。 シニアクラスは圧倒的に女性が中心となってます。 確かに 30歳台、40歳台のパパさん達も、もちろん居ますが 60歳台、70歳台ともなると男性は女性の1/3ほどです。 子供達と一緒に空手の基本と型を学んで、最後はグローブを付けてミットを 叩いて、蹴ってみる。何と思う通りに動いてくれない身体なのでしょう。 動けない自分がもどかしくもあり、硬い身体が疎ましい。でも最初は皆同じ。 世の中には病気で動けない人や、足が不自由な人、内臓疾患を患っている人が 数きれないほどいます。空手が出来るのは健康な証拠、その健康を長く続ける 為に、また一緒にいい汗を流しましょう。いい事は、カタツムリの速さでしか やってきません。 ただゆっくり、ゆっくり。それが健康には一番の近道です。
キカナイ子 その2
もしかしたら、ママに、「もう行きたくない」と泣きついてるかもしれいなと 思いながら、ドアを開けてみる。 時間からしてミット稽古か、技の練習 の頃だなと思って見渡してみる。 いきなり黄色のTシャツの小さな子供と 目があった。「 アッ、来てる。」と、向こうも「アッ、来たか。」と何度も 見返している。子供ながら意識してるんだ。ん〜、お馬鹿さんじゃないわ。 むしろ、年少さんにない何かがあるなと感じながら中に入って行く。 ママに会釈をして、「よく連れて来たね」と目で伝えてみた。残り30分、 どんな風に稽古をしているだろうと気をもんで見ていると、なんとみんなの 中に混ざって一緒に稽古をして、他の人が型をやる姿をじっと観ている ではないか。先週までは、1人で歩き回るは、稽古に参加しないは、大人たちが 何を言っても、ヤダ、ヤダと言って、プイッと他所を向いて走って行ってしまう 手のつけられない子供だったのが信じられないほどでした。「ほー、なる程。」 「やっぱりな。」、この子は全部分かっていたと言うか肌で感じていたんだ。 自分もそうだった。言葉では表現が出来ないだけで、分かっていて感じるものが あるんだろう。ちょうどコーヒービートジャンボを一本買って来ていた。 これを渡しに来たんだ。 よく頑張った と言いながら頭を撫でてあげる。 それで充分。 子育ては腫れ物に触ってはいけない。ただ気を養う事を心掛ける。 気ほど人間にとって大切なものはない。気を養う事の第1步は息を整える事。 男の子はこの息が乱れる子が少なくない。そこが女の子との違いだ。 だから特に男の子は息を整えないと気を練ることが難しくなってしまう。 病気になると気が滅入る。でも元気になると気が晴れる。すべては気にある。 私は子供達に気の説法はしない。ただ「気」というものを身を持って伝えている。 あとはただ、孫のような子供達と一緒に遊んで行くのみ。
キカナイ子
「酒井雄哉大阿闍梨様が2013年9月23日午後に亡くなられました。」 とこのブログに書くほど、極真空手と千日回峰には並々ならぬ思いが ありました。 私がテレビでその方の様子を見たのは1979年1月の事。 ちょうど21歳のころ。日本にこんなことをされる人がいることに衝撃を 受けたのです。極真空手との出会いの前後でもありました。54歳で1回目 の千日回峰を満行され、2回目の千日回峰は1980年に60歳で満行され ました。 私のストイックなトレーニングは、間違いなく酒井雄哉大阿闍梨の 後ろ姿を観てのこと。その方の生き様を頼りに生きて来たら、40年が過ぎて いました。 そんな中、昨日の稽古で泣きじゃくる子が居たのですが世間では 癇癪持ちの子供は、すぐに発達障害と思われたり、腫れ物に触るように扱うか、 好きなようにさせてコミュニケーションを取ろうとするか、どちらかです。 ところが私はそうはしません。私自身が子供の頃、そうであったから、癇癪を 爆発させたい子供の気持ちや、心の過程がよく分かります。 ははあ、この子は ただ甘えてるだけだなとか、ここでこうした方がいいとか昔を思い出しながら 今日もその子と相対して居ました。 散々、泣きわめいた子が帰る時、ママに 「さ、何て言うの」と促されると「今日はありがとうございました」と泣き ながらも言ってのけた時には、こちらもビックリ。私なら間違いなく言えなかった はず。だから言葉よりも「さっ、こっちおいで」と言って、頭を撫でてあげる。 それから、親指を立てて、「OK、偉いな」と言ってあげる。それで十分なんだ。 あとで、酒井雄哉大阿闍梨様も子供の頃はキカナイ子だった事を思い出した。 ん〜、あの子も何か人の出来ない事をする子なのかもしれないなあ。 この先が楽しみだ。
大丈夫
「君なら大丈夫、頑張ったらきっと出来るから。」 「大丈夫、なんとかなるから。」 「君は、運がいい。」 誰にも平等に不公平、不平等はやってくろもんさ。 それでも、人生、なんとかなるからね。 あまりに後悔ばかりし過ぎて下を向いている子供達 の背中をそんな言葉で押してあげよう。 空手を覚えるのは、そのあとさ。 上を向いて空気をいっぱい吸ってごらん。 まずはそこからさ。 人生、風が吹けば桶屋が儲かるように出来上がっている。 それが自然の流れというもの。 昨日からまた新しい場所で稽古が始まり新しい出会いがあった。 大丈夫、なんとか成るからね。 この言葉をまた新しい子供達にも伝えて行こう。
子育て
空手クラブ会員の方の話ではありません。知り合いの方の実際の話です。 家を建てている時に旦那さんがなくなってしまったので高額の保険金を受け取る 事になり、合わせて住宅財形で組んだ高額な家のローンはなくなった。それに 旦那さんは学校の先生をやっていたものだから結構いい金額の共済年金を毎月 もらうことになった。世間から羨ましがられ自らも苦労せず生きる事が出来た。 子供達は小学生から、ともに寮住まいをさせ広い家にその奥さんだけが残った。 10年が過ぎ、20年もあっという間に過ぎ、奥さんは60歳を迎えても悠々自適の 生活は続いた。それから10年、上の子供は事業を立ち上げ商売を広げ、下の子供 はアメリカに渡って自分で仕事をした。 我が世の春を迎えていた70歳頃になって 転機が訪れた。息子達の仕事が上手く行かなくなり、母親のお金をあてにするように なった。高齢の母親に一緒に住む事を持ち出して来たのだ。母は近くに居た長男一家と 住む事を決め、広い家と土地を売却し、そのお金を長男の事業負債に当てがった。 母は一文無しとなって長男の家に転がり込んだ。ところが、六畳一部屋で暮らす老婆 に長男の嫁は辛くあたり食事も1人だけ別となった。金も家もない老人に誰も手を 貸さなくなった。今、その方は79歳。。友達を頼り間借をしている。 今更、子育てを間違えたと言っても、子育ての実感がないと言っても仕方がない。 ただ、甘やかしとあぶく銭は人生を狂わすという事だけは間違い無さそうだ。
サマーキャンプ2日目
いつの間にか台風が近づいてましたが雨も降らず無事にキャンプは終了。 朝から基本稽古、移動稽古でみんな朝食前に一汗かいてました。 そのあと、子供達は屋外で一般部の人達とレクレーションで障害物競争でした。 指導者の人達は技術講習会で指導内容の確認のため基本、型、スパーリングというメニュー。 でもみんな運がいい。 1日づれていたら台風で花火大会も肝試しも 出来なかったからね。 晴れ女に晴れ男が多くて良かった~。 子供達は指導者のスパーリングを近くでみて目を丸くしてました。 サマーキャンプはこうして怪我も病気もなく無事に終える事が出来ました。 天気に感謝。お手伝いのママ達に感謝。そしてこの施設の方々に感謝でした。 有難うございました。
サマーキャンプ1日目
今日は、シニア空手の稽古が終わってから、サマーキャンプが始まりました。 平均年齢が71歳のシニアクラス。サマーキャンプの子供達の平均年齢は8歳。 共通してることは、元気いっぱいな事。そんなシニアクラスに来週、81歳男性 の方が見学に来られる予定。このシニアクラスの方々を見ていると、世の中には 50歳を過ぎて元気になる人と、逆に極端に老化が進んでいく人に分かれるようで ここに集う方は明らかに前者なのでしょう。そんな元気さに何かを感じて、また 新しい人達が集まって、大人も子供達も元気の渦が出来る。今日も元気、明日も なお元気。泣いても3分でケラケラ笑ってるから人生が明るくなる。それがいい。 今日のサマーキャンプ1日目も何でこんなに皆、元気なんだろうと思える ほどみんな元気。この元気を観ていると一般部のお父さん、お母さん達が 明るく元気だから、子供達も同じようになるし、お手伝いのママ達もやっぱり 元気。いつの間にか、この空手クラブはそんな集まりになってました。 それがいい。明るく生きるのがいい。さあ、明日は6時半起床。7時から 早朝稽古。朝食の後は代表師範の空手指導講習会と続きます。 この続きは、また明日。
帯のテスト
昨日、9月1日は3箇所で帯のテスト(昇級審査会)を開催しました。 今回は来週7日、8日にサマーキャンプを行うために、催しが続くと 参加人数は少ないだろうと予想してましたが最終的には90名となり ました。特に白帯が多く、新しい方々の挑戦の場となり緊張感のある 審査会だったと思います。 空手は 「人に打たれず 人を打たず 事なきを もととするなり」を 実践する場です。 この事を子供達に浸透させたい。 10年後、20年後、子供達が筋の通った生き方が出来るように、 目先の楽しさに浮かれる事もなく、地道な努力を続けられるように、 心に一本の太い芯が備わって欲しいと願っています。
淑徳巣鴨空手部
今日は朝から体育館の清掃とワックスかけ。 6ケ所目の道場を創る。 そう思って場所探しをして3ヶ月。 ようやく場所が見つかり、そこの ワックスがけをしてきました。 その後はバイクで、とどろきアリーナへ。 今日は極真拳武会の試合に17名が参加。 みんなよく頑張りました。 試合に出る子供達とともに親御さんも興奮し一喜一憂する時間です。 家族で頑張って、家族で応援して、家族で泣いて笑う1日でした。 中学2、3年生軽量級で準優勝した彼は、なかなか勝てなかった時期 があったけど足腰を部活で鍛えることで身体の芯が供わってきた 感じがありました。 他の子供達もシニアクラスに参加したお父さんも よく頑張ったよ。 君達は泣き顔もカッコいい。 悔し涙は成長の証。 私は試合観戦途中で青葉区に戻り、いつもの夕方の稽古指導へ。 今日の拳武会の試合で特に目が留まったのは淑徳巣鴨高1女子の 砂川樹里選手だ。スピードとパワーが3月の空手グランプリの時より 増している。結果は観ずに帰ってしまったが、たぶん断トツのはず。 淑徳巣鴨は1回2時間の稽古を週5日するだけなのに強い。 今の新極真のトップ選手は、だいたい淑徳巣鴨出身だ。 砂川樹里選手はまだまだ強くなる予感がする。 そんな子供達がこの空手クラブからも出てきて欲しいと思って居る。
息抜き
久しぶりに子供達が戻ってきて、あっという間にまた帰ってしまった。 いつまで経っても高校生の頃のままで、まったく何も変わってない。 受験にあくせくしていた小学生の頃が懐かしい。 将来を夢みていた頃の ランドセル姿も目に焼き付いている。 しかし、すべてはあっという間に 過ぎていく。 いつも一生懸命だったかと言うと、そうでもない。 漫画大好き少年は、いつも本屋さんで立読みしていたし、勉強すると 言って自分の部屋に入った途端に、漫画の本を広げていたっけ。 空手と受験で、大変だろうと、漫画だけは大目に見ていたら、図に乗って 勉強が9 で、漫画が1 になっていたから子供は注意して観ておかないと ならない。 脇道と寄り道を繰り返し、回り道、道草で満足してしまうのだ。 ただそれでも、そんな過去を振り返ってみると、いろんな道を辿って来た 結果、いい事も悪い事も、すべてをひっくるめて、人生とはそんなものなの だろうと思う。脇道に迷い込み道草をして、失敗もして、泣いて笑って、 それでも前を向いて生きて行けばいい。 医者になって四年目の夏休み、ずっとリビングで勉強し調べ物をしていたから 逆に心配していたら、循環器の試験があるというのだ。昔は漫画ばっかりだった のにどうした事かと思っていたら、医学の進歩についていく為には必要だという。 へえ、変われば変わるもんだねと思ってパソコンを覗いてみたら漫画だった。 空手も息抜きが必要だし、勉強も息抜きが必要だ。まあ、上手くやってるところは 昔と何も変わってない。