京都の御所の裏にある大学を卒業して、もう37年に。    仕事はセラミックの会社で京都とは縁が切れず蒸し暑い山科の夏と   雪のお寺の美しさに触れながら時を過ごしていました。   狭い京都。暇を見つけてほとんどのお寺さんを見て回りました。   中でもダントツで怖かったのは曼殊院。 掛け軸のそばには「撮影厳禁」「撮影されますと差し障りあることが   おこることがあります。」と注意書きがあって、その掛け軸の独特の   雰囲気で鳥肌が立ったのを覚えています。   そして、癒されるのは北嵯峨のひっそりとたたずむ直指庵。   これが京都だと私は思っています。 静寂に包まれ時が止まったような本堂。机にはごく普通のA4ノートが   置かれているだけ。「想い出草ノート」と名づけられた白いページに   「そっとその意地を私に捨ててください。苦しむあなたを見ているのが   つらいのです」 誰の言葉か、心に沁みました。   京都にはこんな隠れた癒しがいくつもあります。京都は私が空手と出会った街。   剛柔流空手と極真空手を学んだ街。仕事をしながら空手を続けてきた街。   私の心のふるさと。またいつか行ってみたくなる街。意地を捨てなさいと   言ってくれる街。さて、肩の力を少し抜いて生きてみようか。

新一年生が学校にも、会社にも、どこでもあふれるこの季節。うちの子供達も職場が   代わり、ある意味一年生となっていて慌ただしいのです。次男は羽田空港に勤務し長男は   東京の大学病院から横浜市南区の病院に1年間勤務することになり部屋も代わりました。   まあ健康に留意して風邪など引かないで頑張って欲しい。私が風邪をひいた時に   「いい薬を送ってくれないか」と言うと、「風邪は薬では治らないし、薬は毒だから体に   入れない方がいい」と言うのです。「本当かい? お父さんは風邪を引いたらすぐ市販の薬   を飲むけど」と言うと、「まあ体力をつけておくのが一番いいから」とあっけない返事。   子供はいくつになっても子供だと思っていたら、いつのまにか一人前の事を言うように   なっていました。さてさて後期研修医の3年間を過ぎて、大学院に戻って4年間博士過程を   経て博士号を取るというのだけれど、手っ取り早く美容外科の病院に勤めるパターンもあるし   そしたらすぐに家も立ちお金も貯められるから「博士号なんか取らず市中病院に勤めて   Regno Clinic SBC銀座院の山口医師のようにやればどうなの?」というと。顔をしかめる。   循環器系内科医としていくらしい。お金を稼ぐことに執着した自分の言葉が恥ずかしくなった。   この空手クラブにも医学部を目指している子供が何人かいます。是非、文武両道を貫いて欲しい。   10時間の勉強に耐えられる体力と根気を身につけよう。  頑張れ 未来の医学部生達!

今日は坂本派主催の型大会が行われ、1人が優勝し2人が全国大会の出場権を獲得しました。 先週の組手試合で一般部女子が優勝、マスターズ男子が準優勝、一般男子初級と中学生 が3位入賞を獲得した後だけに、型でも成果を出してもらいたいと思っていました。 緊張感満載の中でよく頑張ったと思います。 組手で強い心を養い、型で粘り強い根気を養う。それが空手だよと常々、子供達に伝えて 来ました。毎日、学校から泣いて帰ってくる子供を救ってあげるのはママの役目かもしれ ないけれども、そこから這い上がるのはその子自身です。そんな子供達がモヤシのように 生きるのではなく、雑草のように生き抜く力を身に付けてくれるために、ナマハゲ役の 私も気を抜けません。空手を通じてあきらめない心、失敗してもへこたれない心を身に 付けて欲しい。人間は心で出来ている。心を鍛えれば食うに困らないのだ。 そんなことを思いながら今日も多くの子供達の頭を撫でていました。

今朝は朝5時に起床し千葉の空手グランプリ大会に向かいました。KWF日本代表   田中師範と浜井会長並びに浜井派、極真拳武会の先生方にご挨拶するだけで、   早々に横浜に戻り、青葉台クラス、すすき野クラスの指導に入りました。春休み   でも土日は5箇所で稽古を続けています。空手はマラソンと同じで毎日毎日の稽古   が大事だと言って来ているからには稽古指導を欠かす訳には参りません。   うちのメンバーの応援に付けず後ろ髪を引かれる思いで稽古指導を行ってました。   今日は千葉の大会に加え平塚の清武会トーナメントにもメンバーを参加させて   頂いてました。中でもマスターズⅡに参加した60歳 2級の男性が初戦で黒帯に   勝てたことは非常に価値があって多くのメンバーに夢を与える一戦ではなかった   かと思います。また一般男子初級で3位、中学軽量級男子で3位。それと今日は   なんと一般女子上級クラスで優勝者が出たのです。40歳を過ぎて2人の息子ちゃん   を育てているママがパンチと下段を効かせて勝ち進み決勝でも勝利をものにしました。 ちょうど、その平塚の試合の結果を聞いた頃、千葉グランプリ大会のマスターズ男子75kg以下でも   すすき野の二段が上段回し蹴りで一本勝ちを取り決勝へ。決勝は旗判定2:3で   惜しくも準優勝との連絡が入り、すぐに稽古中のメンバーにニュースを伝えました。   今日の試合を組んで頂けた清武会の皆様、KWF日本の千葉田中道場の皆様に感謝です。   それと千葉と平塚に別れて応援に駆けつけてくれた多くのメンバーに感謝です。   小さい人が大きい人に勝つ。これが極真空手。    いつまでも、あきらめない人でいて欲しい。今日は素晴らしい1日をありがとう。

昨日の夕方、試合トレーニングにきた生徒が「午前中が卒業式だったんですよ」 といきなり話してきた。卒業式はリセットみたいなものだから、過去の失敗は押入れ にしまい新たなチャンスに出会えるとワクワクしながら活きてみたらいい。 今日の祝日、試合用に道場を解放したらママ達とその子供達の遊び場になっていました。 いや、トレーニング場と化しました。その子供達も昨日小学校を卒業したというので 涙涙かと聞いたら至ってカラッとしていたようで、まあ、このママ達を見ると納得でした。 晴れて難関の医学部卒業式を終えた学生達の本当の卒業式は、18日の医師国家試験合格発表 の日だったに違いない。合格大学を分析すると今年も東大や京大からの国家試験合格者数は 少なく、また前年、前々年に落ちた国試浪人組では東大は13名中7名の58.3%、京大は 10名中3名の37.5%。そして国試浪人の中でまた今年も不合格となった東大5名、京大7名 は、また来年試験を受けるのか、親類縁者の期待を裏切ったストレスから世間から一線を 置いた生活に身を置くようになって行くのかは分からないけれど超天才と騒がれたまだ若き 魂達の行く先が気になってしようがない。いっそのこと、国試浪人が続く未来が来ると わかっていたなら医学部など目指さない方が良かったかもしれない。しかしたとえそんな 未来が待ち受けていたとしても、ちっぽけなツマヅキが新たな道を気付かせてくれたと 思って、全く別の道に身を置くがいい。腐ったプライドはドブに捨ててしまえ。 さあ、立ち上がって新しいジャングルに君の一歩を踏み出そう。 道は君が自由に創ればいい。

昨日は、地区センターで演武会でした。 稽古をするクラスと演武をする クラスに分かれた1日でした。演武では女性二段がバット二本折りを見事に 成功させ拍手喝采でした。 試合クラスは一般部、中学生中心で追込み トレーニング。3月24日は千葉空手グランプリに4人、平塚の清武会に 18名、3月31日の坂本派南関東選抜大会に5名、そして昨日のセンター祭り の演武会に22名。それぞれの目標を意識した姿は活き活きして何だかカッコ よかったです。これらを影でサポートしてくれている一般部のメンバーがいるから 全ては成り立っていると感謝、感謝の1日でした。

自分の子供が一番で、いつも我が子にはスポットライトが当たっている。   そう思っておられるご父兄様は多いようです。   そして、同じようにお子様の面倒を見すぎて、我が子が命、子供の一挙手一投足まで   気になって、一日中頭の中は我が子のことばかり。そんな方も少なくありません。   子供はのびのび育って欲しいものです。   その為にも、あまり子供に干渉せず、見守ることをお薦めします。   しかし、この「見守る」こと、これが何とも難しいのです。 ついつい、「これはこうしなさい」   「それはこうするの」と言ってしまいます。 神様が私達を見守ってくれているように   どうかお子様の成長を信じて、すぐに手を差し伸べず、見守ってみて下さい。   もう春です。 時折、柔らかい風が吹いて 「負けるなよ」 と子供達の背中をおしてくれています。

昨日は3カ所で87名の昇級審査会を行いました。 そもそも1カ所で行えばいいものを3カ所に分けているのは、駐車場の問題が   いつも付いてまわるからです。横浜は駐車場が高く、停めるのに一苦労。   已む無く時間を分け、場所を分けて実施してきました。昨日の受審したのは   5歳から60歳までの男女。そして多くは子供達。 この子達もいずれ社会に出て   見ず知らずの人達の中でもまれることになる訳で、性格の合わない人や、気に   入らない人達とも延々と顔を付き合わせながら、生きていかねばなりません。   最初はひとりぼっちでも、心のふれあいを見出し、たくさんの仲間を作って、   最後にはジャングルの王様になればいい。 頑張れ、ひとりぼっちに負けるな!

勉強の塾に入れないと落ち着かないママが増えているのでしょうか。   やたらと気持ちを煽るように、急き立てるように塾の話がママ達の間で   飛び交っています。それに引き換え中高一貫の私立に入れなくてもいい   じゃないかと考えてる人たちもいます。   塾に入れずに公立中学校、公立高校、そして国公立の大学への入学に至れば   大変、素晴らしい。 このパターンが一番です。 2月16日の土曜日に、すすき野クラスで稽古を積んでいた現役東大生M君が久しぶりに   顔を見せてくれたので、彼の勉強方法などを稽古の後に子供達と親御さん達に 話してもらいました。 いろんな話がありましたが、サピックスに5年生になってから入り、真ん中の   クラスであった彼。そんな彼が頑張って一番の上のクラスに這い上がり、横浜山手の聖光に入って   からは塾にも行かず東大理科一類に現役合格を果たしたので、非常に説得力のある話だったと   思います。 空手で生き方を学んでもらい、勉強方法も学んで欲しい。 私自身、子供を医学部に   入れた経験から、医者への道は、あきらめなければ、すぐそこにあると伝えたいのです。    そういう意味で、この空手クラブは自然と文武両道を試す実践の場となっています。    受験の際に出くわす10時間の勉強に耐えるために健康な体と辛抱の心を研いて 欲しいと思って居ます。M君の話が終わっても、ずっとM君から離れず話し込んでいた春からの   高校三年生。何か心に残ることや、ひらめくものがあったかな? 少しでも心に残る話があった   なら、それで十分。家に帰ったら、そのヒントを試したらいい。 ガンバレ受験生!

あっという間に2月も半ばになっていました。 つい先日、中学受験が始まったと思ったら   もう学校に受験が済んだ子供達も戻って来たようです。 受験が終わって、鬼は外も終わって、   そろそろインフルエンザも下火になってきました。 さてさて、世間様はどうあれ、空手の稽古   だけは、雨が降っても、風が吹いても、いつもと変わらぬ稽古が淡々と行われていました。 「鬼は外」と言っても、実際に鬼を退治するのは大変で、何度も何度も同じ失敗を繰り返し、   そのたびに決意を新たにします。しかし、自分はいつも失敗や過ちを繰り返すからと言って、   決意や決心をやめてしまったら成るものもなりません。   子供達の場合も同じではないでしょうか。 子供達が何度も失敗しても懲りることなく、   親や家族、そしてまわりの人達の励ましで、気を持ち直し、またやってみる。 そうすると   上手く行く時がたまにある訳で、要はあきらめないで繰り返し続けて行くことが大事なのでしょう。    あっという間に過ぎてしまった節分には、そんなことを思いながら子供達の頭を撫でてました。   「頭、よくなれ、心、強くなれ、そして風邪に負けない強い身体になれ。」     桜が咲くまであともう少し。 さあ、また頑張ろう! 

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