代表のブログ

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何をするにしても、一つの事を続けるのは難しい。 時の流れと共に周囲の環境も変わってくるから。 そして年月が経つにつれて最初の情熱も薄れてくる。その上、何しろ熱しやすく冷めやすいというのは 多くの人が持ち合わせた性質なのだからやむをえないかもしれない。  そうやってみると一つのことを続けられない方が普通なのではなかろうかと思えてきてしまう。  しかし、それが難しいから、そこに価値があるということなのかもしれない。 何でもないようなことでも十年一日のごとくに続けている人を見ると何となく、それだけで尊敬の念が 湧いてきてしまう。 その尊敬は続けてきたその物事にではなくて、それを続けてきたその人の忍耐と努力 に対して湧き出てくる感情。 そしてその尊敬の念は信頼となり信用になる。 そんな人生を送る人を私は尊いと思う。 たとえ身はもろもろの苦労の中に這いつくばっていようとも 我が信念を貫き、忍んで一つのことをやり通せば、終いには悔いることのない人生であったと安堵する のではなかろうかと思う。  詐欺、窃盗の類が減らない。 振り込め詐欺は10月までで昨年の被害額364億円を超えたという。  毎日毎日、同じような電話をかけ、お年寄りの善意に付け込んで懐を肥やしている輩が絶えない。 理にかなわないマイナスの心で荒んだ人生を送っている若者が如何に多い事かと愕然とする。 一時は、華やいだ世界を築くかもしれない。そして、世を謳歌する勢いを身に付けたと勘違いもする かもしれない。 しかし、メッキは剥がれてゆくもの。人の負の思いを背負って生きていく人には その跳ね返りを受けない人はいない。 やってはいけないことを、毎日毎日やってしまった結果 泥濘の世界に足を取られて身動きが取れなくなってしまう人生を生んでしまうというのに。  約390億円にも及ぶ振り込め詐欺は、これからも増え続けるだろう。 その手口は巧妙化する だろう。 そして、いずれお年寄りだけではなく、一般の弱者にもその手は及ぶのだろう。 その被害が1000億円を超える日が永遠に来ないとは誰も言えない。言い換えれば青天井で その額は伸び続ける可能性がある。 ここまで来ると、その若者たちを諭す手立てはない。 言ってわかるレベルなら、元よりそういう生き方には陥っていないのだから。 ではどうしたらいいのだろう。 弱者より高度な判断力を有し犯罪を邪悪と考えていない若者は この先も増え続ける。全てはゲーム感覚のバーチャルな世界と捉える若者を止めることなど無理 である。 そんなことが止るようであれば390億円を超える被害などあるはずもなく数年前に振り込め 詐欺という言葉すらフェイドアウトして消えていたはずである。  我は思う。 この先どうすべきかは、そういう異分子を決して創ってはならないということ。そして  将来の若者がその手口に、知らづ知らづ手を染めることのないように教えていくことに尽きると。  巧妙化する若者を止めようとするからイタチゴッコになってしまう。 彼らを止めることは誰にも 出来そうにないと、そろそろ思い知らねばならない。その彼らが、この先どんな人生を歩んで 行くかは知ったことではない。 しかし彼らの力は侮れない。負のことであっても一つの事を やり続けてしまうと能力は鋭利に研ぎ澄まされ、巧妙に法の網をすり抜けて行く術を身に付けて しまうのだから。 一つの事をやり通する事とは、それほど恐ろしいことである。

「導く」という字の意味はどのようなものかとふと思った。 漢字は「道」に「寸」。「寸」は手のこと。道に入るべく、 道を歩き出すべく、手を貸すということである。道とは天下の大道らしい。人が行うべき正しい道である。  そんな道に「もっと強い子になって欲しい」と思い、または「礼儀をわきまえる子供になって欲しい」、「いじめに負け ないで欲しい」と思って子供達を連れて来られる。 ずいぶん昔からいろんなご両親をみてきた。  しかし道を歩む場所とは病院とは違う。病気が治れば来なくなるそういうものではないのです。  教会に来る方が全員が信者かというとそれもそうではないでしょう。 何かの心の病を抱えて教会に来て、その病が 癒されれば教会に行く必要がなくなるというものである。 そもそもそういう方は患者であって信者ではないと心得ねば ならない。それを受け入れる側が勝手に、はき違えて患者と信者を混同してしまうところに大きな間違いがある。  そして何事も指導する側の人間には、それ相応の「信」がないと勤まらない。  自分に「信」がない人に信者など出来るはずはないからである。  そういう場合は、まず自分自身が信者に徹することから始めなければならない。  心が定まっている事、そしてたゆまぬ努力をする姿が真実の「信」である。  しかし、我が道が迷わず「信」の道を進んでいるのかはたまに点検しなければならない。 知らず知らずに奈落の底に迷い込んでるかもしれないので。

街中でクリスマスツリーが飾られ出すと今年も残すところあとわずか。世間はそろそろ1年を締めくく   るモードに入ってきた。暑くて堪らなかった夏が、すっと消えたと思うと、秋を通り越していつの間にか冬になって いた。 春から夏になり、そして秋が過ぎて冬を迎える。私事など関係なしに地球は太陽の周りを正確に廻って いる。 その間、私は途中で立ち止まり、振り返り、時には戻り、時には細い路地を巡り巡って今に至る。 どれほど遠回りしたものかと曲がりくねった道を顧みるのはもう年の瀬だから。 あの時、こうしておけば良かった、 ここはこうで、あそこはこうでとは後になって分かるもの。 当の本人はそれでも、その時々の悩みに、精一杯の エネルギーをぶつけ、逃げることなく一歩一歩進んできた。その証が自分の道。 自分の歩みは、いつも 真っ直ぐではない、試行錯誤の連続でクネクネ道。 その間に起こる出来事は、その一つ一つに意味があり、 無駄ではないとは分かってはいるけれども、それに気付くのは後のこと。 そう、いつも後になって心に染み渡る。 しかし私の歩んできた道は他の人には歩めない自分だけの道。 自分しか歩めないかけがえのない道。 私はそう思い定め、迷わず誠実に我の道を歩んで行かねばならぬと思う。 今、横浜は平穏の中に居る。 事件や災害はテレビの中のことと割り切って視ている自分もいる。それがいつもの 事だ。しかし大変な事が木曜日に起こっていた事を知った。その様子に私の心は震えた。 7日21時、更に中心気圧が下がって中心付近の風速65メートル、最大瞬間風速90メートルと観測史上例をみない勢力。台風はフィリピン時間の8日午前4時40分頃にフィリピン中部のサマール島に上陸。サマール島からレイテ島、パナイ島とフィリピン中部ヴィサヤ諸島を横断して南シナ海へ抜ける進路を取った。8日朝の時点での勢力は最大風速87.5メートル、最大瞬間風速105メートル。   その災害の受けて11日にポーランドでこんな演説があった。 「前例がない。想像もしていなかった。私はフィリピン政府を代表して演説している。しかし、また、もう語ることもできなくなった数え切れない同胞、そして災害孤児たちのために語っている。メディアの報道を見て、あまりの被害のひどさに表現する言葉を失った。私の兄弟は幸いにして生き残った。この2日間、自らの両手を使って遺体を集め続けている。3日間、食事を口にしていない。私たちは有効な地球温暖化対策で合意できなければ、自らの悪い運命と契約を結んでしまうことになるかもしれない。私たちは歴史的な責任に直面している。食事を見つけて家に持って帰るために格闘しているフィリピン同胞との結束のために、私は今、地球温暖化対策が講じられることを求めて自発的に断食を始める。これは22日までの会議で意義のある結果が導き出されるまで、私が食事を断つことを意味している。この異常な気象現象の結果としてわが国が経験したのは狂気である。異常気象は狂気なのだ。私たちは今すぐに当地ワルシャワでこれを修復できる、この狂気を止めることができるのだ。ハイエンのような台風とその衝撃は温暖化対策を引き延ばせないことを国際社会に突きつけている。気候変動により、さらに強力な台風が増えることを科学は私たちに教えてくれている。地球が暖かくなるにつれ、海洋も暖かくなる。フィリピン沖の海洋に蓄えられたエネルギーが台風の激しさを増す。私たちが目の当たりにしている現象はより破壊力のあるストームが新たな基準になったということだ。私はあえて気候変動の現実を否定し続けるすべての人に海面上昇の現実を見せるため太平洋、カリブ海、インド洋の島々に連れて行きたい。解け出した氷河による洪水にさいなまれる共同体を見せるために、ヒマラヤやアンデスの山脈に連れて行きたい。北極海の氷がどんどん溶けている状況を見せてやりたい。それでも十分でなかったら、彼らは今すぐにでもフィリピンを訪れることを望む。」    「今日を生きるので精一杯。明日のことなど考えられない」と子供が言う。   私は我に返るのに時間を要していた。 また私の道は細い路地を通り、時には戻り、遠回りをするだろう。   そして人の流れに逆行することもあるかもしれない。 しかし人のためになるならば惜しむことは何もない。

第108回医師国家試験まで、あと92日だそうです。 来年3月18日に合否発表。 しかし 何で医者がいいんだろう? 苦労して勉強つけの日々で、しかも授業料が半端ではないのに。 そこにはやはり安定した高収入と労働条件、そして俗に定年とされる60歳を超えても仕事が 出来るという事。それも高収入を維持したままである。となるとやはりいい職業ではあるまいか。 年別 月収 賞与 年収 年齢 勤務H 超過H 労働者数 20-24 393,200 124,400 4,842,800 24.5 175 7 560 25-29 583,900 447,700 7,454,500 27.9 167 22 9,540 30-34 738,300 817,200 9,676,800 32.1 167 21 9,850 35-39 971,700 1,444,900 13,105,300 37.7 167 15 7,920 40-44 1,055,700 1,938,800 14,607,200 41.9 163 15 7,140 45-49 1,274,400 1,211,400 16,504,200 47.7 166 8 5,020 50-54 1,454,900 1,490,800 18,949,600 52.4 164 3 2,590 55-59 1,277,200 1,916,500 17,242,900 57.3 165 3 1,660 60-64 1,255,400 1,492,000 16,556,800 61.9 159 2 2,330 65-69 1,308,000 973,800 16,669,800 68 174 50 440 70- 924,200 746,600 11,837,000 76.8 163 2 1,830 30歳から34歳の男性医師の平均年収は約880万円。 35歳から39歳の男性医師の平均年収は約1,140万円。 40歳から44歳の男性医師の平均年収は約1,400万円。 45歳から49歳の男性医師の平均年収は約1,650万円。 50歳から54歳の男性医師の平均年収は約1,700万円。 55歳から59歳の男性医師の平均年収は約1,750万円。 60歳から64歳の男性医師の平均年収は約1,650万円。 65歳から69歳の男性医師の平均年収は約1,460万円。   ≪医者の場合≫ 平均年収:1,144万円  平均月収:88万円  平均時給:5,053円  平均年齢:42.6歳 ≪歯医者の場合≫ 平均年収:679万円  平均月収:51万円  平均時給:3,105円  平均年齢:34.8歳 ≪平成24年厚生労働省 「賃金構造基本統計調査」≫    年収 医師 1144 公認会計者 713 税理士 713 歯科医師 679 弁護士 642 不動産鑑定士 629 一級建築士 580 獣医師 545 薬剤師 529 診療放射線技師 514 看護師 471 やはり手に職をつけるのは大事かもしれない。 長男はこのまま医学の道を歩んで2016年を 成功裏に終えてもらいたい。 しかし、今、気がかりな事は大学3年生の次男の就活。 今から手に職を、と言っても、毎日、箱根、箱根と言いながら駅伝の練習に明け暮れる学生生活。 手に職などなさそう。 さあ、どうしたものでしょう。 ここまで来れただけでも御の字なのかな。 あまり高望みをしてもと思っていると、あと20日ほどで12月。大学3年生の就活も解禁なのです。  いい人との出会い、そしていい仕事との出会いがありますように。親としてはただ祈るばかりです。

この世はまったく一寸先が読めないとはよく言ったものです。  「意図して表示を替え『利益を上げよう、客をだまして商品を売りつけよう』とした悪質なケースはない」 「『原価率を下げろ』という無言のプレッシャーがあったという証言もある」 「会社として、必要以上に利益を捻出するよう指示したことはまったくない」 などと胸を張っていた企業トップの姿を思いだします。 この方、1980年に慶大経済学部を卒業し、 阪急電鉄入社。 その後2007年には取締役に昇格。 その後も順調に役員人生を全うされ 4年後の2011年には常務に、そして、とうとう阪急阪神ホテルズ取締役専務執行役員に就任され、 つい先日の11月1日までは阪急阪神ホテルズの社長を務められた53歳の男性。 私が最初に テレビで拝見した時に抱いた印象は、「若くして上り詰めたやり手」でした。 まさしく飛ぶ鳥を落とす 勢いで出世街道まっしぐらであったはず。 それが10月24日の自主会見を境に天と地がひっくり返った ような騒ぎに見舞われ、あっと言う間に辞任し肩書きが取れ、ただの人になられました。  その方の最初の記者会見では、「悪かったのは一部の社員である」 と言う説明で、企業イメージを がらりと変える会見にされたのはご自身。 自分で自らの首を絞めてしまったようなものでした。  食材の偽装発覚は自分の所だけではないのに何故、槍玉にあがるのかと言いたかったかもしれません。  しかし、つまるところ、自主会見をしなければならなかった背景があってのことなので会社の体質の 甘さや、その他、やはり成るべくして、いや遅かれ早かれ、いずれはそうなったのであろうと思える ような、用意不足の、あぶなっかしさがにじみ出た会見であったことには間違いなさそうです。 処世とは、いったいなんだろうと思わざるを得ません。  一に仕事を大切にすること。 二に身の回りを清潔にすること。 見えない心の塵や埃もはらうということ。  三に人の嫌う事をしない。 逆に言うと人の長所を認められる人間であるということ。  そして最後にアホになることかなと今はそう思っています。 しかし、この最後のことが意外と難しい。  自分を良く見せたいと思うし、知らない事を素直に知らないと言い難い場面もある。知ったかぶりを したい気持ちもある。 しかしこのアホも故意にアホを演じるのは嫌味で、かえって腹黒さが目に 付いてしまう。 であれば、「つたない」、「小細工をしない」そんな人間でありたいと思う。  不器用な人生でも結構。 ドンと腹を据えて目先のことにとらわれず、 ただひたすらに拙な部類の 生き方に徹することが大事だと、今回の一連の騒動が教えてくれたような気がします。 

人は希望に満ちている時は「輝いてるような顔」に見えるもの。 逆に失望し落胆している時の顔は 光を失くしみすぼらしい顔や姿に見えるもの。 それを表してか影が薄いとはよく言ったものである。 目には見えず形もない心とか、気力とかと言うものが如何に大事なものかと思えてならない。 草や木の根も土の中にあって人の目には見えないもの。 しかしこの根があればこそ、草や木が 育つのである。 これから訪れる冬には何もしないで、ただジッとしているように見えるけれども 実は土の中で一日も休まず懸命に養分を吸収しようとしている。 このように目に見えないところで 精一杯生きて十分な働きがあるからこそ、春が来たら花を咲かせるのだろう。 その春の花を見て花見に 浮かれる人は多くとも冬を耐えた根の働きに思いをはせる人は少ない。 人も同じように心に養分を 吸収することを怠ってはならないと思う。 心を豊かにして、広く正しく育てる努力があればこそ 時期が来て、人生の花をさかせることが出来るのだろう。 中には自分で、自分の根をせっせと掘り起こしている人がいる。 これでは折角、実りの時期が巡って 来たとしても花が咲く道理はなさそうである。 ならば正しい心と言葉と行いの実践によって、目に見えないところで自分の根をしっかりと太くして 行かねばならないのだろう。 人生のいかなる嵐に巻き込まれようとも、びくともしない心根を大事に 育てて行きたい。 私は世間の垢に染まって、転がるだけの人生を歩んでいる時にいつもこのことを 思いだすのである。  「怠惰に生きた100年よりも精進した1日の方が尊い」 と。

「お母さん、ぼくいくつだったっけ」と言ったのは中学生のころの長男。 何とも幸せな子供かと思った のと、また同時に、大丈夫かよこの子は。と口には出さず様子を眺めていたものです。 赤ちゃん椅子に座って離乳食を食べる時も、食事中に寝てしまうような、良く寝る子でした。  それは今も変わっていません。大学4年になっても休みの日は昼過ぎまで寝ています。 国公立の医学部を目指し1浪をして挑んだセンターでミスが出て85%、これでは国公立の医学部には 手が届きません。 いや琉球大学や、高知大学、佐賀大学なら可能かも。しかし佐賀は偏差値が 高くない割に合格するには壁があります。なぜならば理科の科目が他の大学より1つ多いという事実。 どんな人が受けるんだろうと思えるほどです。 佐賀大学の医学部は全教科に均等な学力を持って ないと合格には至りませんが物理、化学、生物の3教科が得意な学生には適しています。  先日、子供にどんな勉強をさせたらいいのでしょうと質問されたのですが、よく分かりません。  その子の特性があるからです。 但し、一つ言えるのは理系でも国語が大事だと言う事。 もちろん数学、物理、化学が得意でなければ医学部はとっつきにくいものだと思いますが、それでも 国語が出来ないと合格ラインには近づかないように感じます。物理も数学も医学部の問題は 日本語で書いているのにその問題の意味が分かりにくいのです。文章を読んでも何を聞いているのか 分からなければ答えもおのずと知れたものとなるでしょう。 では子供のころからどうしたらのでしょう。 私のお勧めは幼稚園、小学校の低学年ではもちろんお母さんとの読書。幼いころから文字を通して   空想する習慣をつけることが大事です。 それと何より机に向かう根気を養う事と体力を作る事。 勉強は体力です。 身体が病弱では中学から高校以降の長時間の勉強について行けません。  そして何より寝る力。 寝るのも体力が必要なのです。 寝ることとは深く寝ること。 浅い眠りではなく 地震があっても起きないほど図太く寝る子であって欲しいものです。お風呂に入るのもゆっくり肩まで。  カラスの行水ではなくお風呂でゆったりすることで病気にもなり難いのです。体温が高い状態を 維持することで免疫力を向上させているのでしょう。  今の日本の受験は冬です。インフルエンザが流行る乾燥した冬場に初めて体力と健康な体に感謝する ことになるのです。 幼少から低学年のお子様をお持ちのお母さんには是非、子供と一緒に本を読む習慣を作ることを お勧めします。そして根気を養い、体力を維持することに努める。 あとは良く寝て、のぼせない程度に 長くゆったりしたお風呂。これらのことが意外と大事だと思い子供を育てて来ました。 このまま順調に行けば2014年に5年生、15年には6年生、そして16年には漸く国家試験。 果たして、ここまで行きつけることやら。小学1年生の時に医者になりたいと言って17年が過ぎました。 いったいいつなのだろう。 その夢は実現するのだろうか? 親心はまだまだ揺れていて、1年という時間 の立つのがこれほど遅いものかとやきもきさせられています。うちの富士山はまだ七合目なのですから。

サルは、生まれてすぐに両手でお母さんの身体にしがみつくことが出来るので、おっぱいを飲んだり、しがみ付いたり することができます。 そして5-6年で自立して仲間の中で生活して行く事が出来るようになります。 そして子供が 自立すると、また母親は次の子供を産むのです。 子供一人を育て上げてから、ようやく次の子を育てるようになる。 必ず、一人づつ育てて行くのがサルです。 しかし人間は成長するまでの10数年の間に複数の子供たちを育て上げる のです。 私の母親の年代は兄弟が8人もいました。 それを母親が一人で育てあげるのが人間です。そして人間の 赤ちゃんは、ただ泣いてるだけで自分では何も出来ません。お母さんの助けがないと死んでしまうのです。 一般的に 霊長類のメスは死ぬまで子供を産み続けるのに人間の女性は子供を産む機能が無くなってからも20-30年生きます。 つまり、子育てを見守る人になる訳で、そういう多くの人からケアを受けながら育つ子供は、いろんな経験を与えられ コミュニケーションをしながら育つことが出来、それが生きる生存可能性を高めることに繋がるのです。複数の中で あやされて育つ子供とお母さんとだけで閉ざされた環境の中で育った子供では笑顔の出方と、他人の心への気づき という社会的能力の発達に差がでるようです。 実はこれが大事。 多くの人にあやされながら子供は様々なまねを して経験いく過程を持つ。 それが大事。 まねるとは相手の気持ちに気付くこと。 人間はまねをする動物。 成長していく過程で自分を取り巻く環境がどんどん変わって行く。そしてまねる対象がどんどん増えて行く中で心も 成長していく。 たくさんの人との出会いが自分を客観視する能力を自然に高めているということ。 つまりお母さんが 一人で頑張るのではなく、周りの環境の助けを受けた方が子は育つということ。 その考えは京大大学院の明和先生 の研究に基づいたものであり、それが自然の流れのようです。   空手クラブには、多くの子供がいます。 子供の中で子供たちは刺激を受け、多くの御父兄の中で、まねることを 覚えて生きる為の適合能力を高めてもらいたいと思っています。 

日頃、お酒を飲まない元有名サッカー選手が朝方まで酒を飲み泥酔してタクシー運転手に暴力をふるった というニュースを昨日は度々目にしました。 タクシー運転手が通報したのではなく、それを見ていた人が 警察に通報したというもの。 ふと頭を過ったのは、たまたま人が居たところで気を利かせて通報する人が いたから、明らかになったことであって、世の中には、こういう類の事件でも埋もれて世間には表れてこないもの も意外と多いのではという思いでした。 それとともに、この事件、相手の方も軽傷ということであれば、さほど 大事にするべきものでもなかったかもしれません。但し有名人である以上多少大事になることは止む無しですが。 この事件の少し前にしまむらというスーパーの店員に土下座を強要しtwitterにその様子を載せ公にした事で 逮捕された事件も、やり過ぎではという思いで見ていました。何がやり過ぎなのか?というと土下座をさせるのも やり過ぎ。そして、それが元で逮捕に至るのもやり過ぎ。 何とも逮捕ということが身近になった世の中である ものかと痛感させられたニュースでした。 便利なツールも使い方を間違えると危なっかしい、ギクシャクしたものに 変えてしまうものであるということを心得ておかねばならないようです。警察は鬼の首を取ったかのように逃げない 相手にぞろぞろ集まります。まるで凶悪犯を捕まえるかのように。  元サッカー選手の場合、何故そういう行為を取ったのかは本人しかわからないことですが、しかし日ごろから暴力 を振るわない人であっても、その人の心の中はわかりません。 そういう真面目な人だからこそ、積もり積もったもの があって、お酒が箍を外してしまうと、結果としてこういう事態に陥るのかもしれません。  今の世の中は、まるで強い風に揺れる吊り橋を渡るようなもので足もとが大変心もとないように感じられて なりません。 いつもハラハラドキドキ、小さくこじんまりと生きるに限るなどと思ってしまいそうな風潮もチラホラ 見えかくれしてきます。 その流れに抗うように自分は、せせこましく生きたくはないし、ましてや子供には、 おおらかに生きて行って欲しいと思うのが正直な親心ではないでしょうか。 ならば、この世の中どう生きて行けばいいのでしょう。 ある人は言うでしょう。「人を尊重して生きて行く」と。 そしてある人は言います。「何事にも感謝をして生きて行きます」と。 またある方が言います。「悪口を言わ ないようにして生きて行きます」と。 最後に別の方が言います。「私はただ一つの事に徹して生きて行きます 、徹すれば通ずるで、一事が万事に通ずるはずです」と。 いずれの方も「もろもろの悪をなさず、もろもろの善 を行う」という規範には外れてはいません。 人は多くのことをやろうとするとどれも中途半端に終わります。 つまるところ、こういう簡単なことを一つだけでもいいから、やり通す生き方が大切なのかも知れません。  「心が変われば態度が変わる」 「態度が変われば習慣が変わる」 「習慣が変われば人格が変わる」 「人格が変われば人生が変わる」   「あらためることに、ためらってはならない」 「あらたむるに、遅きことなし」 「これからでも決して遅くはないのだから」 

大学の空手部の合宿は奈良県吉野でした。木こりしかいないんじゃないかって思えるほどの山奥。 そんな山奥で修業されてる人がいたとは当時は知りませんでした。 千日回峰は比叡山が有名。  でもそれよりも更に過酷なのは大峰山の千日回峰。それが吉野で行われているのです。1300年も 前から。 標高364mの吉野蔵王堂から標高1719mの山上ヶ岳の大峰山寺までの片道24kmを 標高差1400mを毎日15時間かけて往復するというもの。 比叡山のそれは30kmと言われてますが 実際には24-5kmとのこと。 つまり吉野大峰山の千日回峰はその倍の長さの48kmを1400mの 標高差がある中で5月3日から9月22日までの120日間を休まず往復するという最も過酷なものです。  比叡山も過酷なものなので400年で達成者は47名のみ。 しかし吉野の大峰山千日回峰は更に 少なく1300年で2名と極端に少ないのは、こういう訳だったんです。48kmを1400mの高低差の けもの道を歩けば普通は1日でも膝に水が溜まってしまうでしょう。 それを1年休まず120日歩き 続けて、それを9年かけて満行となるような荒行は他にないかもしれません。 気が遠くなるような 修行です。 それを1999年に満行を迎えられたのは塩沼亮潤大阿闍梨。現在44歳。 その塩沼 様が影響を受けたのは比叡山で二千日回峰を満行された酒井雄哉大阿闍梨。その師匠は箱崎 文応大阿闍梨。みなさん満行された方です。 箱崎様は名前でおわかりの方もいるかもしれません。 いわきは小名浜の方です。 39歳の時に自分が乗っていた船が沈没し2人しか助からなかったことで 人生の無常を感じて比叡山に入山された方です。 偶然助けられた命でした。 その方の元に来たのが 学校でも落第生、その後仕事についても怠け癖がぬけず中途半端な人生を歩んで来られた酒井様。  大阪で暮らしていた頃に奥さんが自殺したのが酒井様がこれまた39歳の時。 大変落ち込んでいる姿 を見かねて近所の方に連れて来られたのが比叡山。 せっかく来たんだから、と礼拝行という立ったり 座ったりを百八回繰り返すことを仰せつかり、そのままその行をやり通してるうちに、又せっかくだから みんなと一緒に生活しなさいと言われて、訳も分からず、ぐるぐる回ってるうちに比叡山に出家して しまった方が酒井様です。 後々千日回峰を満行されるとは誰も想像出来なかったと思います。 この酒井様が47歳で千日回峰を始める日として師匠の箱崎様が指定したのが箱崎様自身の誕生日 であった4月7日。 実はこの4月7日は酒井様の奥様が自殺された日でした。 その日に酒井様は 荒行に出て行ったのです。  「毎日毎日、一日が今日は今日でお終いだ。明日は違った自分が生まれてくるんだ。とやっている うちに気が付いてみたら、二千日が過ぎてしまった、ということだけで、それだけのことじゃないですか」 と千日回峰を2回満行された時に酒井様は言っておられたことを思い出します。  私が壁にぶつかった時に、いつも思い出す言葉です。 「今日は今日でお終い」

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