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私がこの世に生を受けて二万日と百六日となります。 その間、心臓は一日も一時も休まず動いていて くれている。ただただ、そのことに感謝です。 そんなことを考えながら、東京オリンピックまでの日数を 数えてみると二千三百八十九日もあるのです。 なんだまだそんなに先のことかと思わず肩でため息を ついてしまうほどです。 しかし、ある方が「6年半なんてあっけないことだから」という。  そうなのかもしれない。 振り返ればあっという間の出来事なのでしょう。  そうだ2020年、日本はどうなっているのだろう?  2020年は遥か遠くのことでもあり、手を伸ばせば届きそうな頃合いでもあります。  この6年半の間に起こることって一体どんな事なんだろう?  そんな事を考えてみると何だかワクワクしてきます。そうだ、まず言えることはこんな事かしらん。 起こり得ること 「原発再稼働始まる」、「憲法改正がなされる」、「北方領土問題が解決する」 「英語ブームが起こっている」、「2019年ラグビーワールドカップ東京開催」、「AKB・ももクロ解散コンサート」 「3年でデフレ脱却し景気回復」、「東京はどこでも工事」、「建設活況」、「雇用増加」、「経済効果19兆円」 「温暖化・暑い夏で熱中症対策品が売れる」、「異常な強さの台風発生」、「異常気象でゲリラ豪雨多発」 「アルツハイマー病克服」、「iPSでパーキンソン病と心不全克服」、「遺伝子治療でがん克服」 「少子高齢化」、「老老介護」、「男性の育児休暇増加」、「若く元気な60歳台増加」 「2020年が目標になって生きる意欲が湧いてくる人が増加」 「アジアの中間層が現在の5億人から17億人へ=アジアの時代」、「アジアから観光客増加」 「中国GDP日本の2倍」、「中国14億人の衣食住関連ビジネスに日本は関与している」、「中国大気汚染」 出来ない事 「地震予知」、「インフルエンザ撲滅」、「禿げを治す薬」、「タイムマシーン」 起こらない事 「中国と日本の戦争」 しかし永い目で見ると、現在とそんなに変わらない日本があって、「あっという間に2020年でした」と振り返る テレビ番組を今と同じように観ている二万二千四百九十五日目の自分がいるのかもしれない。 

年末からお笑い番組が多く、飽きてしまった。 それに疲れると身体を動かすしかないということで 最近は型を何度もやっています。 型を続けているとじわっと汗が出てくる。  突きの型~撃塞小~撃塞大~最破~十八~征遠鎮を一つの型につなげて1クールにしてみて、それを 10回も続ければ30分はかかってしまう。 型を究めるのには凛とした冬の寒さはいいものです。 そう思いながら拳の握り方や立ち方を見直しているのです。 大晦日のボクシングタイトルマッチは中身があった。特に井岡、三浦、内山、金子という四人は印象に残った。 何よりもスピードがあって、守りの巧さ。そしてみんなガッツがあって観ていて面白い試合。 久しぶりに 日本のボクシングが攻撃的で強い人が出てきたようで嬉しかった。  すぐにクリンチをするチャンピオンをもてはやして「試合巧者だ」などという強さを感じない試合なんかは 観たくもない。 そう思って観ていたら、この四人は小賢しいボクシングはしなかった。 「逃げない」、「巧い」、そして「強い」がやっぱりいい。 男はこうでなきゃいけない。  クリンチのやり逃げは勝つ為の姑息な手段だと思うので強さを求める人にはあまりやって欲しくはありません。  そして巧さには立体的な巧さが必要。 相手のパンチがあたらない巧さは芸当だ。 空手もそうでないといけない。  相手の攻撃を立体的にさばいてすぐさま立体的に反撃する芸当を磨かねば下手な空手になってしまう。  下段蹴りと中段のど突きあいはシニアの試合。 観ていてまったく面白くないのです。  心の強さが伝わってくる組手、巧い組手、危ない組手。 こういうものを究めたい。  ゆっくりした動作を身体に染み込ませて、それを何度も何度もこなしていくうちに空手家らしい動きが出てくる。  攻撃を当ててみて、また攻撃をさばいてみて初めて、その型の動きの正当性を感じとれるというもの。  この冬はそんな型を究めようと思っています。  ベンチプレスで身体を創り型で動きを創る。 これでいいとは、いつになっても思えない。

また新たな年が明けました。今年もよろしくお願い致します。この1年、ワクワクして過ごしたいと思っています。 ところで「初詣」は日本だけのもの。いつまでも1月1日の真夜中のこの瞬間を大切にしていきたい。  シリウスもオリオン座も、こんなによく見えるものかと思う瞬間。寒さの中、コタツを抜けて来て良かったと思う。 才能は神様が与えてくれるもの。 謙虚に受け入れよ。      名声は人が与えてくれるもの。 喜び感謝して受け入れよ。      うぬぼれは自分で創ってしまうもの。 気をつけるべし。       ≪Fortune teller  2014≫       Talent is God-given.   Be humble.     Fame is man-given.   Be grateful.     Conceit is self-given.   Be careful.

空手教室にどういうことを求めてきているのかは千差万別でしょう。 習い事感覚で空手道に親しもうと する人が増えているのかもしれません。「礼儀正しく」、「強くなって欲しい」、「いじめに負けない子供で あって欲しい」これが本音でしょう。 この空手クラブで最も大事にしてることは「礼節」です。「礼儀」、 「姿勢」をまずは正していくことから始めています。 大人の方もいい年をして何で礼儀なのかと思う人 もいるかも知れません。しかし空手道場には作法や所作があって、それを伝えて行く中で礼節を重ん じる人に目覚めて欲しいと願っているのです。 礼節とは相手を敬い尊重するということであり、相手を 思い遣る心に通じるでしょう。 それが単なる形式に留まっているレベルであれば、それは武道を習って いるとは言えません。 世の中には寝技を含めた総合格闘技、キックやボクシングもあるので、その場 で頑張るのも決して悪いものではありません。 武道だけが素晴らしいという訳ではないのです。 様々なスポーツがあり、一生懸命に努力すればどういう場でも素晴らしい人材へ育成してくれること でしょう。 但しオリンピックに出た選手でも裁判沙汰で結審を待つ身である人もいる訳ですから、 相当指導する人自身の心の姿勢が大事であって、そういう事が一番に掲げられないと喧嘩の強い 荒くれ者の集団を作りかねません。この空手クラブが心の姿勢を正す修行の度合いを重視している のはそういう事からなのです。 「道場に来て身体的強さを求めるだけ」というお考えの方は、いずれ 求めるところが違うという思いになるかもしれません。 もちろんここは極真空手を教える場ですから そこで自分がどれだけ真剣に取り組んでいるかで間違いなく身体的に、また精神的に強くなって行く のは明らかです。痛さ、怖さに耐えて続けるとそういう結果は付いてくる訳ですから。 しかし、私が 伝えたいのはそういうものではなく「心の姿勢」であって「礼節をわきまえた人物」であること。これが 根本にないと活動を継続する意味も薄れてしまいます。 一歩、街に出て殴り合い、蹴り合いをした 途端に、御用で留置所に無料宿泊が可能になる世の中です。 しかし、逆に極真の空手道場の中 では殴り合い、蹴り合いをして相手を倒すと褒められます。 痛い、怖い、苦しい、ましてや、試合など に臨む時には怪我は百も承知であって恐怖感、緊張感は半端ではありません。そんな状況でも 逃げずに挑んで進んで行く姿は尊い。それが結果として心が強くなると言っても過言ではありません。 試合までの「息上げトレーニング」の辛さは、やってみた者でないと分かりません。「心臓が焼ける」 という表現も、その意味は体験した者のみが分かる事。 試合場に上がると逃げる訳には行かないし もう前に向かって突っ走るしかなくなるのです。 こういうことを繰り返していく非日常的な経験が 年輪となり、些細な怪我など怪我で無くなくなる身体が出来上がり、些細な事柄にもへこたれない心 も築かれていくことでしょう。それが極真空手です。そしてその過程で築かれる「心の姿勢」と「礼節」 をこのクラブは最も重要視しているのです。 強い心と心の姿勢を整えることが如何に人生で問われて 来るか、子供達が辿るであろう成長過程で出くわしてくることなので、その大事な部分に最初から焦点 を当てています。 暑い日も、寒い日も、疲れて体調が悪い日も、そして学校の宿題が溜まった日で あっても、それでも稽古を続ける気持ちを養う事。これが実は大事。 稽古を休むのは自由であるし 自分でいくらでも理由を作ることは出来るでしょう。しかし、そう安々と稽古を休むことを覚えた人に 「心」が強くなる道理はありません。 お正月に神社に行って「今年はいいことがたくさんありますように」 といくら拝んでも叶わないのは、日ごろの心の姿勢にあるからです。 それぞれの生き方があって それぞれの事情がある中でも一つの事をやり通す人と、そうでない人との違いは神様が決めることでは なくて、物の道理。 お布施の大小ではありません。 しかし、だからと言って、習い事感覚で道場に来る のが駄目と言っている訳でもありません。 ただ子供が甘えを覚え、ホドホドに生きる処世術を親御さん が教えてしまった環境から脱皮できず、「空手教室にも、ホドホドで行ける時に行きましょう」というホドホド 人生であれば、心の姿勢や礼節をわきまえる観点から程遠い道を進んで行かれているという事です。 世の中を舐めた人間を創るのは外部要因ではなく家庭環境であって、その親の責任である事は認識し なけれはなりません。いくら頑張っても思い通りにいかないのが人生。大して努力もしないで、礼節が 良くなったり、身体や心が強くなったりする筈が無いという事は分かっていて、誰もが我が子には甘い ということも自覚して頂かねばなりません。 空手は武道、そして勝つ事だけが全てではありません。 負けた事によって色々な気付きや、反省、努力、周りの方々への感謝の思い、敬う・感謝の心が育つ のです。 勝つ事より、むしろそういう事の方が大切であり、将来社会に出て役に立つはずです。 社会に出て通用しない空手なら何の意味があるものか。 しかし、努力もせずにホドホドにしか取り組 まない人の逃げ口上になった空手では、武道教育に未来などありえません。勝ち負けが全てではなく、 もっと大事なものが道場にあるのです。 それを実践する為に創ったのが、この空手クラブです。

「導く」という字の意味はどのようなものかとふと思った。 漢字は「道」に「寸」。「寸」は手のこと。道に入るべく、 道を歩き出すべく、手を貸すということである。道とは天下の大道らしい。人が行うべき正しい道である。  そんな道に「もっと強い子になって欲しい」と思い、または「礼儀をわきまえる子供になって欲しい」、「いじめに負け ないで欲しい」と思って子供達を連れて来られる。 ずいぶん昔からいろんなご両親をみてきた。  しかし道を歩む場所とは病院とは違う。病気が治れば来なくなるそういうものではないのです。  教会に来る方が全員が信者かというとそれもそうではないでしょう。 何かの心の病を抱えて教会に来て、その病が 癒されれば教会に行く必要がなくなるというものである。 そもそもそういう方は患者であって信者ではないと心得ねば ならない。それを受け入れる側が勝手に、はき違えて患者と信者を混同してしまうところに大きな間違いがある。  そして何事も指導する側の人間には、それ相応の「信」がないと勤まらない。  自分に「信」がない人に信者など出来るはずはないからである。  そういう場合は、まず自分自身が信者に徹することから始めなければならない。  心が定まっている事、そしてたゆまぬ努力をする姿が真実の「信」である。  しかし、我が道が迷わず「信」の道を進んでいるのかはたまに点検しなければならない。 知らず知らずに奈落の底に迷い込んでるかもしれないので。

街中でクリスマスツリーが飾られ出すと今年も残すところあとわずか。世間はそろそろ1年を締めくく   るモードに入ってきた。暑くて堪らなかった夏が、すっと消えたと思うと、秋を通り越していつの間にか冬になって いた。 春から夏になり、そして秋が過ぎて冬を迎える。私事など関係なしに地球は太陽の周りを正確に廻って いる。 その間、私は途中で立ち止まり、振り返り、時には戻り、時には細い路地を巡り巡って今に至る。 どれほど遠回りしたものかと曲がりくねった道を顧みるのはもう年の瀬だから。 あの時、こうしておけば良かった、 ここはこうで、あそこはこうでとは後になって分かるもの。 当の本人はそれでも、その時々の悩みに、精一杯の エネルギーをぶつけ、逃げることなく一歩一歩進んできた。その証が自分の道。 自分の歩みは、いつも 真っ直ぐではない、試行錯誤の連続でクネクネ道。 その間に起こる出来事は、その一つ一つに意味があり、 無駄ではないとは分かってはいるけれども、それに気付くのは後のこと。 そう、いつも後になって心に染み渡る。 しかし私の歩んできた道は他の人には歩めない自分だけの道。 自分しか歩めないかけがえのない道。 私はそう思い定め、迷わず誠実に我の道を歩んで行かねばならぬと思う。 今、横浜は平穏の中に居る。 事件や災害はテレビの中のことと割り切って視ている自分もいる。それがいつもの 事だ。しかし大変な事が木曜日に起こっていた事を知った。その様子に私の心は震えた。 7日21時、更に中心気圧が下がって中心付近の風速65メートル、最大瞬間風速90メートルと観測史上例をみない勢力。台風はフィリピン時間の8日午前4時40分頃にフィリピン中部のサマール島に上陸。サマール島からレイテ島、パナイ島とフィリピン中部ヴィサヤ諸島を横断して南シナ海へ抜ける進路を取った。8日朝の時点での勢力は最大風速87.5メートル、最大瞬間風速105メートル。   その災害の受けて11日にポーランドでこんな演説があった。 「前例がない。想像もしていなかった。私はフィリピン政府を代表して演説している。しかし、また、もう語ることもできなくなった数え切れない同胞、そして災害孤児たちのために語っている。メディアの報道を見て、あまりの被害のひどさに表現する言葉を失った。私の兄弟は幸いにして生き残った。この2日間、自らの両手を使って遺体を集め続けている。3日間、食事を口にしていない。私たちは有効な地球温暖化対策で合意できなければ、自らの悪い運命と契約を結んでしまうことになるかもしれない。私たちは歴史的な責任に直面している。食事を見つけて家に持って帰るために格闘しているフィリピン同胞との結束のために、私は今、地球温暖化対策が講じられることを求めて自発的に断食を始める。これは22日までの会議で意義のある結果が導き出されるまで、私が食事を断つことを意味している。この異常な気象現象の結果としてわが国が経験したのは狂気である。異常気象は狂気なのだ。私たちは今すぐに当地ワルシャワでこれを修復できる、この狂気を止めることができるのだ。ハイエンのような台風とその衝撃は温暖化対策を引き延ばせないことを国際社会に突きつけている。気候変動により、さらに強力な台風が増えることを科学は私たちに教えてくれている。地球が暖かくなるにつれ、海洋も暖かくなる。フィリピン沖の海洋に蓄えられたエネルギーが台風の激しさを増す。私たちが目の当たりにしている現象はより破壊力のあるストームが新たな基準になったということだ。私はあえて気候変動の現実を否定し続けるすべての人に海面上昇の現実を見せるため太平洋、カリブ海、インド洋の島々に連れて行きたい。解け出した氷河による洪水にさいなまれる共同体を見せるために、ヒマラヤやアンデスの山脈に連れて行きたい。北極海の氷がどんどん溶けている状況を見せてやりたい。それでも十分でなかったら、彼らは今すぐにでもフィリピンを訪れることを望む。」    「今日を生きるので精一杯。明日のことなど考えられない」と子供が言う。   私は我に返るのに時間を要していた。 また私の道は細い路地を通り、時には戻り、遠回りをするだろう。   そして人の流れに逆行することもあるかもしれない。 しかし人のためになるならば惜しむことは何もない。

第108回医師国家試験まで、あと92日だそうです。 来年3月18日に合否発表。 しかし 何で医者がいいんだろう? 苦労して勉強つけの日々で、しかも授業料が半端ではないのに。 そこにはやはり安定した高収入と労働条件、そして俗に定年とされる60歳を超えても仕事が 出来るという事。それも高収入を維持したままである。となるとやはりいい職業ではあるまいか。 年別 月収 賞与 年収 年齢 勤務H 超過H 労働者数 20-24 393,200 124,400 4,842,800 24.5 175 7 560 25-29 583,900 447,700 7,454,500 27.9 167 22 9,540 30-34 738,300 817,200 9,676,800 32.1 167 21 9,850 35-39 971,700 1,444,900 13,105,300 37.7 167 15 7,920 40-44 1,055,700 1,938,800 14,607,200 41.9 163 15 7,140 45-49 1,274,400 1,211,400 16,504,200 47.7 166 8 5,020 50-54 1,454,900 1,490,800 18,949,600 52.4 164 3 2,590 55-59 1,277,200 1,916,500 17,242,900 57.3 165 3 1,660 60-64 1,255,400 1,492,000 16,556,800 61.9 159 2 2,330 65-69 1,308,000 973,800 16,669,800 68 174 50 440 70- 924,200 746,600 11,837,000 76.8 163 2 1,830 30歳から34歳の男性医師の平均年収は約880万円。 35歳から39歳の男性医師の平均年収は約1,140万円。 40歳から44歳の男性医師の平均年収は約1,400万円。 45歳から49歳の男性医師の平均年収は約1,650万円。 50歳から54歳の男性医師の平均年収は約1,700万円。 55歳から59歳の男性医師の平均年収は約1,750万円。 60歳から64歳の男性医師の平均年収は約1,650万円。 65歳から69歳の男性医師の平均年収は約1,460万円。   ≪医者の場合≫ 平均年収:1,144万円  平均月収:88万円  平均時給:5,053円  平均年齢:42.6歳 ≪歯医者の場合≫ 平均年収:679万円  平均月収:51万円  平均時給:3,105円  平均年齢:34.8歳 ≪平成24年厚生労働省 「賃金構造基本統計調査」≫    年収 医師 1144 公認会計者 713 税理士 713 歯科医師 679 弁護士 642 不動産鑑定士 629 一級建築士 580 獣医師 545 薬剤師 529 診療放射線技師 514 看護師 471 やはり手に職をつけるのは大事かもしれない。 長男はこのまま医学の道を歩んで2016年を 成功裏に終えてもらいたい。 しかし、今、気がかりな事は大学3年生の次男の就活。 今から手に職を、と言っても、毎日、箱根、箱根と言いながら駅伝の練習に明け暮れる学生生活。 手に職などなさそう。 さあ、どうしたものでしょう。 ここまで来れただけでも御の字なのかな。 あまり高望みをしてもと思っていると、あと20日ほどで12月。大学3年生の就活も解禁なのです。  いい人との出会い、そしていい仕事との出会いがありますように。親としてはただ祈るばかりです。

この世はまったく一寸先が読めないとはよく言ったものです。  「意図して表示を替え『利益を上げよう、客をだまして商品を売りつけよう』とした悪質なケースはない」 「『原価率を下げろ』という無言のプレッシャーがあったという証言もある」 「会社として、必要以上に利益を捻出するよう指示したことはまったくない」 などと胸を張っていた企業トップの姿を思いだします。 この方、1980年に慶大経済学部を卒業し、 阪急電鉄入社。 その後2007年には取締役に昇格。 その後も順調に役員人生を全うされ 4年後の2011年には常務に、そして、とうとう阪急阪神ホテルズ取締役専務執行役員に就任され、 つい先日の11月1日までは阪急阪神ホテルズの社長を務められた53歳の男性。 私が最初に テレビで拝見した時に抱いた印象は、「若くして上り詰めたやり手」でした。 まさしく飛ぶ鳥を落とす 勢いで出世街道まっしぐらであったはず。 それが10月24日の自主会見を境に天と地がひっくり返った ような騒ぎに見舞われ、あっと言う間に辞任し肩書きが取れ、ただの人になられました。  その方の最初の記者会見では、「悪かったのは一部の社員である」 と言う説明で、企業イメージを がらりと変える会見にされたのはご自身。 自分で自らの首を絞めてしまったようなものでした。  食材の偽装発覚は自分の所だけではないのに何故、槍玉にあがるのかと言いたかったかもしれません。  しかし、つまるところ、自主会見をしなければならなかった背景があってのことなので会社の体質の 甘さや、その他、やはり成るべくして、いや遅かれ早かれ、いずれはそうなったのであろうと思える ような、用意不足の、あぶなっかしさがにじみ出た会見であったことには間違いなさそうです。 処世とは、いったいなんだろうと思わざるを得ません。  一に仕事を大切にすること。 二に身の回りを清潔にすること。 見えない心の塵や埃もはらうということ。  三に人の嫌う事をしない。 逆に言うと人の長所を認められる人間であるということ。  そして最後にアホになることかなと今はそう思っています。 しかし、この最後のことが意外と難しい。  自分を良く見せたいと思うし、知らない事を素直に知らないと言い難い場面もある。知ったかぶりを したい気持ちもある。 しかしこのアホも故意にアホを演じるのは嫌味で、かえって腹黒さが目に 付いてしまう。 であれば、「つたない」、「小細工をしない」そんな人間でありたいと思う。  不器用な人生でも結構。 ドンと腹を据えて目先のことにとらわれず、 ただひたすらに拙な部類の 生き方に徹することが大事だと、今回の一連の騒動が教えてくれたような気がします。 

「お母さん、ぼくいくつだったっけ」と言ったのは中学生のころの長男。 何とも幸せな子供かと思った のと、また同時に、大丈夫かよこの子は。と口には出さず様子を眺めていたものです。 赤ちゃん椅子に座って離乳食を食べる時も、食事中に寝てしまうような、良く寝る子でした。  それは今も変わっていません。大学4年になっても休みの日は昼過ぎまで寝ています。 国公立の医学部を目指し1浪をして挑んだセンターでミスが出て85%、これでは国公立の医学部には 手が届きません。 いや琉球大学や、高知大学、佐賀大学なら可能かも。しかし佐賀は偏差値が 高くない割に合格するには壁があります。なぜならば理科の科目が他の大学より1つ多いという事実。 どんな人が受けるんだろうと思えるほどです。 佐賀大学の医学部は全教科に均等な学力を持って ないと合格には至りませんが物理、化学、生物の3教科が得意な学生には適しています。  先日、子供にどんな勉強をさせたらいいのでしょうと質問されたのですが、よく分かりません。  その子の特性があるからです。 但し、一つ言えるのは理系でも国語が大事だと言う事。 もちろん数学、物理、化学が得意でなければ医学部はとっつきにくいものだと思いますが、それでも 国語が出来ないと合格ラインには近づかないように感じます。物理も数学も医学部の問題は 日本語で書いているのにその問題の意味が分かりにくいのです。文章を読んでも何を聞いているのか 分からなければ答えもおのずと知れたものとなるでしょう。 では子供のころからどうしたらのでしょう。 私のお勧めは幼稚園、小学校の低学年ではもちろんお母さんとの読書。幼いころから文字を通して   空想する習慣をつけることが大事です。 それと何より机に向かう根気を養う事と体力を作る事。 勉強は体力です。 身体が病弱では中学から高校以降の長時間の勉強について行けません。  そして何より寝る力。 寝るのも体力が必要なのです。 寝ることとは深く寝ること。 浅い眠りではなく 地震があっても起きないほど図太く寝る子であって欲しいものです。お風呂に入るのもゆっくり肩まで。  カラスの行水ではなくお風呂でゆったりすることで病気にもなり難いのです。体温が高い状態を 維持することで免疫力を向上させているのでしょう。  今の日本の受験は冬です。インフルエンザが流行る乾燥した冬場に初めて体力と健康な体に感謝する ことになるのです。 幼少から低学年のお子様をお持ちのお母さんには是非、子供と一緒に本を読む習慣を作ることを お勧めします。そして根気を養い、体力を維持することに努める。 あとは良く寝て、のぼせない程度に 長くゆったりしたお風呂。これらのことが意外と大事だと思い子供を育てて来ました。 このまま順調に行けば2014年に5年生、15年には6年生、そして16年には漸く国家試験。 果たして、ここまで行きつけることやら。小学1年生の時に医者になりたいと言って17年が過ぎました。 いったいいつなのだろう。 その夢は実現するのだろうか? 親心はまだまだ揺れていて、1年という時間 の立つのがこれほど遅いものかとやきもきさせられています。うちの富士山はまだ七合目なのですから。

大学の空手部の合宿は奈良県吉野でした。木こりしかいないんじゃないかって思えるほどの山奥。 そんな山奥で修業されてる人がいたとは当時は知りませんでした。 千日回峰は比叡山が有名。  でもそれよりも更に過酷なのは大峰山の千日回峰。それが吉野で行われているのです。1300年も 前から。 標高364mの吉野蔵王堂から標高1719mの山上ヶ岳の大峰山寺までの片道24kmを 標高差1400mを毎日15時間かけて往復するというもの。 比叡山のそれは30kmと言われてますが 実際には24-5kmとのこと。 つまり吉野大峰山の千日回峰はその倍の長さの48kmを1400mの 標高差がある中で5月3日から9月22日までの120日間を休まず往復するという最も過酷なものです。  比叡山も過酷なものなので400年で達成者は47名のみ。 しかし吉野の大峰山千日回峰は更に 少なく1300年で2名と極端に少ないのは、こういう訳だったんです。48kmを1400mの高低差の けもの道を歩けば普通は1日でも膝に水が溜まってしまうでしょう。 それを1年休まず120日歩き 続けて、それを9年かけて満行となるような荒行は他にないかもしれません。 気が遠くなるような 修行です。 それを1999年に満行を迎えられたのは塩沼亮潤大阿闍梨。現在44歳。 その塩沼 様が影響を受けたのは比叡山で二千日回峰を満行された酒井雄哉大阿闍梨。その師匠は箱崎 文応大阿闍梨。みなさん満行された方です。 箱崎様は名前でおわかりの方もいるかもしれません。 いわきは小名浜の方です。 39歳の時に自分が乗っていた船が沈没し2人しか助からなかったことで 人生の無常を感じて比叡山に入山された方です。 偶然助けられた命でした。 その方の元に来たのが 学校でも落第生、その後仕事についても怠け癖がぬけず中途半端な人生を歩んで来られた酒井様。  大阪で暮らしていた頃に奥さんが自殺したのが酒井様がこれまた39歳の時。 大変落ち込んでいる姿 を見かねて近所の方に連れて来られたのが比叡山。 せっかく来たんだから、と礼拝行という立ったり 座ったりを百八回繰り返すことを仰せつかり、そのままその行をやり通してるうちに、又せっかくだから みんなと一緒に生活しなさいと言われて、訳も分からず、ぐるぐる回ってるうちに比叡山に出家して しまった方が酒井様です。 後々千日回峰を満行されるとは誰も想像出来なかったと思います。 この酒井様が47歳で千日回峰を始める日として師匠の箱崎様が指定したのが箱崎様自身の誕生日 であった4月7日。 実はこの4月7日は酒井様の奥様が自殺された日でした。 その日に酒井様は 荒行に出て行ったのです。  「毎日毎日、一日が今日は今日でお終いだ。明日は違った自分が生まれてくるんだ。とやっている うちに気が付いてみたら、二千日が過ぎてしまった、ということだけで、それだけのことじゃないですか」 と千日回峰を2回満行された時に酒井様は言っておられたことを思い出します。  私が壁にぶつかった時に、いつも思い出す言葉です。 「今日は今日でお終い」

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